出版社内容情報
かつて5000億円を動かしたカリスマ・ファンドマネージャーによる実践的な株式運用の方法論。学生、投資家、ビジネスパーソン必読の書。
内容説明
日本株5000億円を運用してきた投資界のカリスマが長年培ってきた株投資術。金融分野だけでなく豊富な社会科学を駆使する独自のノウハウを惜しみなく伝授する。学生、投資家、ビジネスパーソン必読の書。
目次
第1章 ファンド・マネージャーとは何か?
第2章 株式運用の基本とは?そして独自の運用とは?
第3章 情報をどう処理すべきか?
第4章 株価とは何か?
第5章 日本人はなぜ投資が下手か?
第6章 日本人とは何か?
著者等紹介
藤原敬之[フジワラノリユキ]
1959年大阪府出身。一橋大学法学部卒業後、農林中央金庫に入庫、国内および米国株式を運用。野村投資顧問(現野村アセットマネジメント)に移り米国・英国年金の日本株式運用を担当。クレディ・スイス投資顧問(現アバディーン投信投資顧問)で資産運用部の株式ファンドマネージャー、クレディ・スイス信託銀行で、日本株式運用部のマネージングディレクターを経て、日興アセットマネジメント社内に、業界史上初の個人名を冠した「藤原オフィス」で運用を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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さきん
25
株取引自体に興味がないが、株取引について大枠の知識を得たいと思って読んだ。まともに稼ごうと思ったら、行き着くところはどこも同じだなと思った。しかし、世界情勢や株の背景である会社の情報を著者ほど掴んでいるなら、単なる金儲け以上の、社会に対する貢献ができるのではないかと感じた。しかし、株取引自体を天職に感じているので、今後も続けていくであろうことが示唆されている。2017/02/15
デビっちん
17
再読。日本人は先天的に株に向いていない、その背景を説明をする著者の礎となった歴史や教養本はすべて読んでみたい。人間心理の奥底は、いくら年月が経ってもそんなに変わらないと思うから。2022/01/12
デビっちん
16
投資の考え方や心構えは少なく、民俗的に日本人は投資に向いていないことが説かれていました。投資の勉強本というよりは、モノの見方、考え方の本という印象が強く残っています。数々の思考ツール、情報整理、処理の仕方は得るものが多かったです。著者の考えに影響を与えた本もコメント付で多数紹介されていて読んでみたくなりました。2021/07/26
Kaelu Haruki
12
著者は伝説的なファンドマネージャー。株価とは何か?株価は「株価素」に分解できる。株価素は過大評価、過小評価、外的要因などで、株価素が変化した時に売買を決断する…。「株価」の曖昧な概念に対してここまで明確な見解を持っているのが驚きだった。他に、情報整理のためのマインドマップのような独自のノート作成法を紹介。推薦書として社会学や文学の書籍を多く挙げ、株を売買する「人間」を分析することの重要性を述べている。タイトルがありきたりなのは編集者のせいで(笑)、内容は大変読みごたえがあった。2014/05/15
デビっちん
11
再読。未来は今の延長線上にはない。将来の理想から逆算して、今何をすべきかを考える。何度も読んで肝に銘じておかないと、ついつい今の延長で予測してしまいます。自分の失敗談は受験勉強。失敗したくない気持ちでちゃうんですよね…。2021/12/21