出版社内容情報
「頼りなぐ、望みなぐ、心細い人ァ幸(すあわ)せだ」。岩手県気仙地方の方言・ケセン語で訳された聖書。被災地から届いた救済の言葉。
岩手県大船渡市の医師でカトリック信者の山浦玄嗣氏が、地元の方言「ケセン語」で聖書を訳したのが10年ほど前。地元の小さな出版社からの出版でしたが、ズーズー弁をしゃべるイエスの評判はバチカンまで届き、04年には当時の教皇ヨハネ・パウロ2世に謁見するまでに。
本書では、その中から誰でも知っているイエスの言葉をピックアップ。精霊とは何か? なぜ貧しい人が幸いなのか? 新共同訳聖書ではわからなかった意味が、ギリシア語の原典にあたり、ケセン語へと訳されていく過程で明らかにされます。さらに、著者自身の震災体験が、「救済とは?」「祈りとは?」といった考えに深みを与えていいます。ナマっているイエスの言葉は、限りなく優しく、ときにお茶目。これまでのキリスト教のイメージが覆される一冊です。
内容説明
ケセン語=岩手県気仙地方の言葉で訳された福音書が、なぜこんなにもわかりやすいのか。信仰とは?聖霊とは?愛するとは?難解だった聖書の世界が身近になり、絶望の淵から立ち上がる勇気を与えてくれる。
目次
神さまの思い
イエス登場
本当の幸せへ
善し悪しを知る木
バベルの塔
心を切り換えろ
心の貧しい人
幸いと幸せ
泣いている人
甲斐性なし〔ほか〕
著者等紹介
山浦玄嗣[ヤマウラハルツグ]
1940(昭和15)年東京生まれ。生後間もなく母方の故郷岩手県釜石市に移住し、その後気仙郡越喜来村に疎開。東北大学医学部、同大学大学院(外科学専攻)卒業後、同大学抗酸菌病研究所助教授。86年故郷に戻り、大船渡市盛町で山浦医院を開業。現在に至る。医師としての仕事の傍ら、気仙地方の方言をケセン語として研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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