出版社内容情報
空港から現金を持ち出し、海外に口座を開く金持ちが急増している。違法行為と知りながら、彼らが祖国を捨てるのはなぜか?
内容説明
セレブもOLも高齢者も、せっせと預金を海外口座に移している。その驚くべき方法とは?英語ができなくてもOK。完全密着ルポ。
目次
第1章 成田発香港便
第2章 震災大不況
第3章 海外投資セミナー
第4章 さよならニッポン
第5章 富裕層の海外生活
第6章 税務当局との攻防
第7章 金融ガラパゴス
第8章 愚民化教育
第9章 愛国心との狭間で
著者等紹介
山田順[ヤマダジュン]
1952年、神奈川県横浜市生まれ。立教大学文学部卒業後、1976年光文社入社。『女性自身』編集部、「カッパ・ブックス」編集部を経て、2002年、光文社ペーパーバックスを創刊し、編集長を務める。日本外国特派員協会(FCCJ)会員。川崎順平、神山冴などのペンネームで、著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
187
いかに日本が金持ちに厳しいのかがよくわかる。そりゃ金持ちからすると逃げられる能力あるし、簡単に逃げるわなってなる。2020/07/11
miyatatsu
8
節税の方法を考える必要があると密かに思うようになりました。2018/11/29
takachan
7
311直後に書かれた本書だから、政権が変わり数年たった今とはだいぶ違う状況を背景にしているとはいえ参考になることは多い。(資産が無くてもね。)2015/12/31
gokuri
5
震災の年に出されたこともあるが、特に日本の税制に対する追求が厳しい。この本の性格上、高額所得者や資産保有者の視点での税制に対する批判が多い。税による所得の再配分機能や、社会保障に関する費用負担の視点も語られていないので、やや一方的で、都合のよい発言が多い。海外への資産脱出については、徴税側がその穴をふさぐ制度改正が進む一方で、貧富の格差を埋めるスダンとしては税財源をもとに、施策を組み立てていくしかない。そういった意味では、為政者側の説明不足を感じてしまう。2016/11/07
やし
5
資産フライトという題名はまだしも、「増税日本」から脱出する方法という副題に期待して読むと完全な期待はずれに終わる。でも、手法の紹介よりもその背景となる現代日本の問題に切り込もうという姿勢には好感がもてる。そして、本当の資産フライトとはちょこまかと海外口座を作って節税に励むこと以上に、生きる場、活躍の場を国内にとどめない姿勢、つまり海外に教育の場を求めることであることに行き着くわけだ。著者もおそらくそうであるように、子女教育こそ最大の投資なのかもしれない・・。2012/10/05
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