文春新書
徳川家が見た幕末維新

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  • サイズ 新書判/ページ数 242p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166607419
  • NDC分類 210.58
  • Cコード C0221

出版社内容情報

ペリー来航からわずか15年で将軍が4人も代わり、政権交代が行われた激動の時代。徳川家サイドから見た歴史観・人間観とは。

内容説明

ペリー来航から十五年で幕府は倒れた。しかし「賊軍」の藩主らは一人も殺されず慶喜は後に公爵に叙せられる。大転換期の決断力とは。徳川家から見ると幕末維新は一層面白い。

目次

プロローグ
第1章 徳川慶喜
第2章 坂本龍馬
第3章 長州と薩摩
第4章 幕閣・幕臣
第5章 朝廷
第6章 戊辰戦争
第7章 江戸城開城
エピローグ

著者等紹介

徳川宗英[トクガワムネフサ]
田安徳川家十一代当主。1929年、ロンドンに生まれる。学習院、江田島海軍兵学校を経て慶應義塾大学工学部卒業。石川島重工業に入社。石川島播磨重工業理事、関西支社長を歴任後、90年石川島タンク建設副社長に就任。95年に退職ののち、静岡日伊協会名誉顧問に就任。全国東照宮連合会顧問、社団法人尚友倶楽部監事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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優希

85
作者は田安徳川家十一代当主。そのせいもあってか、題名のまんまの内容といった印象でした。幕末維新を徳川家の立場から見たらどう動いていたかということが論じられています。子孫が書いているので幕末の徳川家に対する畏敬の念が感じられました。徳川ならではでないと語れない事柄が多いのが面白い。明治政府側への批判が少ないのは意外でした。大政奉還による慶喜の無血開城で幕を閉じたと思われる徳川将軍職に十六代目に就いた人物がいたというのも知られざる史実として興味深いところです。2016/10/28

優希

65
著者が田安徳川家11代当主だからこそ、徳川側から幕末を述べられるのだと思いました。幕末はどう動いたかということが論じられています。子孫が書いているからか、徳川ではないと見られないことが色々語られているのが興味深いところです。意外なのは明治政府側絵の批判が少ないことでした。大政奉還で幕府は事実上幕を閉じますが、隠れた16代についた人物がいたのも知られざる歴史という感じですね。当時の力ある立場から幕末を見るのも面白いものです。2020/11/23

kawa

29
著者は今も存命の田安徳川家十一代当主。徳川慶喜や勝海舟等、明治維新をくぐり抜け明治の世でも活躍・存在感を発揮した人々を語る。明治維新の歴史経緯の部分は今更感がなくもないのだが、江戸城無血開城-海舟と隆盛の功績となっているが、もっと身分の高い人のレベルでシナリオが書かれていたのではないか。「君が代」-江戸城大奥の元旦儀式で歌われていた歌等、徳川家の目を通してのアレコレ蘊蓄が興味深い。2020/09/30

アポトキシン

17
この本は新書であるため、こういった表現はふさわしくないかもしれないが、徳川慶喜が主人公となっている。 以前私は慶喜を評価していなかった。意見をころころ変えたり、戊辰戦争では一戦も交えず逃亡したりしたからである。 しかし、自分の意見を変えるのは、先見の明があって柔軟な考え方ができたと受け取れるし、大政奉還をして、自らの手で徳川の世を終わらせたのは、朝廷と薩長が倒幕を企てているのを察知して、江戸が血の海になる前に、先手を打って穏便に済ませたかったのだと思った。 この本を読んで、慶喜の偉大さが分かった。2022/10/23

ななつ

6
タイトル通り、徳川家側から見た幕末。教科書はじめ、ちまたに溢れる歴史から想像もできない見聞を、拝借することが出来ました。天皇家と徳川家の血縁の濃さ、幕末で讃えられている藩士たちが、暗殺されてる結果論。子孫たちは幕末にとった徳川家の選択で、今に至ると語っています。2017/05/06

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