文春新書
新・マネー敗戦―ドル暴落後の日本

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  • サイズ 新書判/ページ数 245p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166607365
  • NDC分類 338.9
  • Cコード C0233

出版社内容情報

基軸通貨ドルを武器に「100年に1度の危機」をも乗り越えようとするアメリカ。弱肉強食の世界で、日本経済は、浮上することができるのか。

内容説明

金本位制を捨て、ペーパーマネー化することで、米国は未曾有の繁栄を謳歌した。バブルを引き起こしては破裂させ、資金を自国に還流させる仕組みを作り上げたのだ。今、「百年に一度の危機」に際して、彼らはドルを刷りまくり、究極の借金棒引き策に出ようとしている。つねにドルに隷属してきた日本の運命は。

目次

第1章 9・11テロ―誰かが知っていた
第2章 サブプライム―グリーンスパンの役割
第3章 プラザ合意―借金棒引きのからくり
第4章 ペーパーマネー―貨幣とは何か
第5章 基軸通貨国の戦略―ブレトン・ウッズ体制からニクソン・ショックへ
第6章 ペトロドルVS.ペトロユーロ―原油がドルを保証した
第7章 ドル帝国への資金還流―グローバル化の罠
第8章 ドル暴落後の世界―現物資産本位制復活のシナリオ

著者等紹介

岩本沙弓[イワモトサユミ]
金融コンサルタント・経済評論家。1991年東京女子大学卒業後、日・米・加・豪の大手金融機関にて外国為替(直物・先物)、短期金融市場を中心にトレーディング業務に従事。銀行在籍中、青山学院大学大学院国際政治経済学科修士課程修了。日本経済新聞社発行のニューズレターに7年間、為替見通しについて執筆。国際金融専門誌「ユーロマネー誌」のアンケートで為替予想部門の優秀ディーラーに選出。現在、為替・国際金融関連の執筆・講演活動の他、国内外の金融機関勤務の経験を生かし、英語を中心に私立高校、及び専門学校にて講師業に携る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

バーベナ

2
何度か読み返しているが、そのたびに新しい発見がある。これは自分の理解度が追い付いていないからということもあるけれど、シマウマ日本としてはきちんと理解しておきたい話です。2016/05/06

T坊主

2
為替、国際関係論、国際政治学を勉強している人は一読の要あり。アメリカのやり方がよくわかる。米国がドル離れを防止する為に何をするのか、しようとしているのかを考えると、色々見えてくるのではないでしょうか。米ドル,国債を沢山持っている国は中、日etc.それらの国を痛めつけるには、お互いに闘わせる、混乱させる等々?? イラク、イランへの難癖はドル防衛の為?1.社金棒引きの為の為替の乱高下 2.投資資金を集めておいて、バブルをはじけさせる。3.日本が為替介入すれば、米国に資金が流れ、その一部が又日本へ。2012/08/18

brawi

2
現在のペーパーマネーのひき起こす問題の解消にエンデの「減価するお金」のような地域通貨が有効かもしれない。作者も言ってるけどやっぱりモノを作ってお金は稼ぐべきだね。2010/01/29

s.asada

1
この著者は敗戦という言葉にこだわりがあるようで、別の著書でも太平洋戦争に続くマネー敗戦という概念を使っている。この本では1ドル59円の衝撃のシナリオが書かれている。浜矩子氏も1ドル50円時代と言っているので、著者だけの意見ではないが。もう基軸通貨と言えないがドルに代わる基軸通貨がなく、その中でアメリカはドルを暴落させ、借金棒引きにし、新通貨アメロに移行するというシナリオが書かれている。

ruka

1
図書館で何気なく取った一冊。ライオンとシマウマという表現がとてもわかりやすく、米ドルが歩んできた歴史もそのカラクリとともに解説されていて面白かった。2010/10/04

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