内容説明
『武士道』を著して、世界中に日本を発信しつづけた偉大なる教育者・新渡戸稲造。その武士道的平和主義と国際協調の精神を今こそ学ぼう。「美しい日本人の肖像」ここにあり。
目次
第1章 日本の夜明け
第2章 札幌農学校生徒時代―北海道の開拓は日本の夜明け
第3章 東大入学とアメリカ・ドイツ留学
第4章 『武士道』と日清・日露戦争
第5章 台湾総督府時代
第6章 一高校長時代
第7章 国際舞台に登場
第8章 再びの渡米
著者等紹介
太田尚樹[オオタナオキ]
1941年、東京都生まれ。東海大学名誉教授。東京水産大学卒業後、マドリッド大学等へ留学。南欧文明史比較文明論を専門とする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Go Extreme
2
祖父と父の開墾の夢を背負う名前 西洋とのいくつかの出会い 天皇からの異例の褒賞と聖旨 志を継ぎ皇恩の隆渥なるに報いん 一身を学事に委せん 教育・拓殖・殖産の三本柱 Boys, be ambitious 汝、正義の士たれ 太平洋の橋になりたい 内村鑑三 懐疑論者、悲観論者 日本と西洋の文化交流の橋渡し モントレーの海辺の思索 武士の倫理と西洋思想の比較 人格教育とソシアリティーの強調 「西洋かぶれ」「八方美人」という批判 国際連盟事務次長 排日移民法への強い反対 軍閥が国を滅ぼすという発言 国際協調の終焉2025/05/21
rbyawa
1
i016、あまり多くはないながら「戦争責任者」として責められていることもあるこの新戸部さん、いまいち業績がピンと来ない部分もあったものの、立ち位置からして戦争を止めることが可能ではあったっぽいなぁこれ…。そして若干の国内事情への誤解があって日本に責任があったことへの国際機関での擁護を行ったこともある、かぁ。ひたすら情報だけ詰め込んでいる体裁なんですが「同時代」に関してもずっと語ってくれているので非常にわかりやすい本です、というか新戸部さんの認識がこれだと日本のインテリも軍部に対しては無力だったのかもね…。2018/06/05