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文春新書
少年たちはなぜ人を殺すのか

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  • サイズ 新書判/ページ数 428p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166606320
  • NDC分類 368.7
  • Cコード C0298

内容説明

少年を凶行に走らせる要因とはいったい何か?英米で起こった未成年による殺人13例を、加害少年の生い立ちから司法による対応まで徹底追跡、その病理を浮き彫りにする戦慄のレポート。

目次

傷つけること
まぼろしのシェルター
代理
ぼくはいるぞとぼくは言った
別人になってやる
あなたのような娘を待っていた
ぼくを救ってくれ
消せぬ記憶
泣くのはおよし
重圧
草は茂りつづける
親なし子
十九回目の神経衰弱
殺人を犯した子供の一般的類型
少年による殺人―その他の分類
友人を殺す子供たち
性的動機による殺人
家族を殺した子供たち
大人になってふたたび殺人を犯す子供
流布する「責任転嫁」の言説
少年犯罪の「神話」
子供に殺人をさせないために

著者等紹介

デイヴィス,キャロル・アン[デイヴィス,キャロルアン][Davis,Carol Anne]
イギリス、ダンディー生まれ。ノンフィクション作家。ダンディー大学で社会政策の修士号を取得、エディンバラ大学大学院で地域教育・成人教育を学ぶ

浜野アキオ[ハマノアキオ]
1961年生まれ。京都大学文学部卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

8
2003年初出。酒鬼薔薇事件や本村さんの事件も可哀想過ぎたのを想起。最近のグアムで失業を契機に自暴自棄の若者。少年の問題行動は、評者も地域高校にいたことがあり、万引き、飲酒や喫煙、暴力など職務上、いろいろ経験したことがあった。10代が抱えるこころの闇などと言説されることが多いが、発達障害とか異常者扱いしていて問題は解決しない。本著の事例は外国の子どもたちによるものである。原因は、幸福でない家庭の子、精神障害がもたらす殺人事件、人格障害、親子関係のもつれ、自分に向かうと自殺(未遂)か。子供の声を聴かないと。2013/02/15

みなみ

3
たぶん実家の本棚から昔借りてきたんだと思う。いまになって読んでみた。米英の事例だが、日本でも同じように見過ごされている子どもたちがいるわけだし、知的障害者(のこども)を犯人に仕立て上げるというのがよその国でもあるのかと愕然としたり、衝撃が大きかった。事件を起こした容疑者の生育歴が出てきたとき、虐待された子どものすべてが凶悪犯になるわけじゃない、甘えてる、みたいな論調を見ることがあるが、この本を見ると、生育歴というのは大きな影響をこどもにあたえると思わざるを得ない。2014/12/20

Saba

2
少年犯罪について詳しく書いている本。有名な海外シリアルキラーについてもかなり詳しく、生い立ち等を書いていて驚いた。ネットで得られる情報以上のことがたくさん書かれているので、犯罪心理に少し興味があるなってくらいの私には興味深かった。

nekosogi

2
とても怖い本だと思った。暴力の中で育った人間は子どもの頃から暴力というか攻撃を是としてしまう行動様式が身についてしまうのかもしれない。2013/04/21

kinonis

2
新書にしては非常に内容が濃い。文章の濃さではなく、取り上げられている例の濃さが。子供は非力であり無知である。保護すべき対象のはずの子供がそれを行われなかった場合に、どのような病理が発生するか、それをまざまざと見せつけてくれる本。2011/08/07

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