文春新書
日本男児

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  • サイズ 新書判/ページ数 231p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166605750
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0295

出版社内容情報

目からウロコが落ちるように、頭のウロコも落としてみよう! すると世界がこんなにも違って見えてくる。究極の日本男児の世界27篇登場!!
’60年代、前衛芸術家。’70年代、超芸術探索。’80年代、芥川賞作家。’90年代、「老人力」提唱。そして21世紀……古希にあたる今年、辿り着いたのが「日本男児」という境地。ある時は「憲法」や「徴兵制」という問題を、またある時は「女子中高生」や「鼻づまり」という問題を、ハイパー・オリジナルな視点で捉えた――究極の赤瀬川ワールド。

目次

男が合理化された
子供を奉公に出す
夜型生活のころ
主義と人生
頭を警戒すること
今日も不快だタバコが不味い
左翼マインドコントロール
揺れ動くビール
女子中高生の短かすぎるスカート
何でもアリに近づく世の中〔ほか〕

著者等紹介

赤瀬川原平[アカセガワゲンペイ]
1937年、横浜生まれ。画家、作家。前衛芸術家として活動後、81年に『父が消えた』(尾辻克彦名儀)で芥川賞受賞。老人力の提唱者でもある。藤森照信、南伸坊らとの「路上観察学会」、高梨豊、秋山祐徳太子との「ライカ同盟」、山下裕二との「日本美術応援団」などの活動でも知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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魚京童!

11
日本列島から男が消えたという。2015/03/28

xtc1961ymo

3
人生は趣味なのか事務なのか、がおもしろい、パソコンで座って、電気の力をかりて、「見る」のは、本をパラパラとやり「見る」のとは、どこか違って、事務的に(例えエロサイトで有ろうが)チェックしてる感じがする。また、著者は写真が趣味だが、デジカメは同じように事務的で好きになれないとかんじる。プロもデジカメを使うが聞いてみると、確かに便利にはなったが、家に帰ってからのパソコンの処理を考えるとむしろ前より時間がかかるとも、全体的に年寄りの繰り言ともとれるが、私もそうですので、楽しめました。2014/09/06

編集兼発行人

3
二十一世紀に入って間も無い我国の社会に対する一芸術家の雑感集。極々身近な出来事を出発点にして思考した意見について声高に叫んで主張するのではなく独言の如く聞こえる人にだけ伝える風の構え。汲取式便所が孕む黒闇としての父性。地平線として象徴される自由。蔑ろにされるミクロな愛と祭り上げられるマクロな愛。趣味としてのアナログと事務としてのデジタル。他力で成立したがゆえに守護する心性。等々といった観点が目に留まる。題目は中身と俄かに結び付かないものの全編を通して緩やかに流れる憂いの裏に隠された高年者の矜恃として理解。2014/04/02

mami

2
◆図書館◆2013/11/02

ミノカサゴ134

1
『暗喩に富んだ脱力系くにゃくにゃエッセイ』と、言っても、たぶん著者は怒らないと思います(苦笑は、するかもしれないけど)。でも、国が硬直化してくると、こういう人の言論は脅かされて、世の中の表面に出てくることがなくなってしまうことになるのでしょうね。著者は、なるべく力を抜くように自分に言い聞かせながら、極めて真面目に世の中と向かい合っています。時に、世の中のいろいろなことに、違和感を覚えたり、この国の行く末を心配しています。でも、いくら流れに棹をさしても、結局は、変化のうねりに為す術はない。。。合掌2018/05/24

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