内容説明
戦後の二大未処理問題に知らんぷりを決めこみ、ロシアによる日本人殺害にも頬かぶり。こんな日本では、占領憲法や教育基本法を改正しても「国を愛する心」など湧いてこない。
目次
第1部 ロシアの日本人銃撃殺害事件(事件のあらまし;魔の“中間ライン”とは;船長は語る;法治国日本の非力;事件以後;解決策としての混住と世界遺産登録)
第2部 靖国問題ふたたび(喧騒の富田メモ;富田夫人を訪ねて;経済界の反応;村山談話と中曾根公式参拝;机上の空論 A級戦犯分祀;硫黄島の遺族;かけがえのない博物館「遊就館」;ドキュメント映画「私たちは忘れない」;国家が靖国のケジメをつけていない;重箱の隅をつつく「歴史認識」)
著者等紹介
上坂冬子[カミサカフユコ]
ノンフィクション作家。昭和5(1930)年、東京生まれ。「職場の群像」で中央公論社思想の科学新人賞受賞を機に文筆活動へ。昭和史・戦後史にまつわるノンフィクションが多い。1993年「硫黄島いまだ玉砕せず」などの言論活動により第41回菊池寛賞、第9回正論大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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