文春新書<br> 誰も「戦後」を覚えていない―昭和20年代後半篇

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文春新書
誰も「戦後」を覚えていない―昭和20年代後半篇

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  • サイズ 新書判/ページ数 246p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166605477
  • NDC分類 210.76
  • Cコード C0221

出版社内容情報

1950年から54年。現在の日本を決めた戦後の最重要期を日本人は忘れている──。
朝鮮戦争。進駐軍。暴力衝動。性の解放。歌舞伎、寄席、相撲の復活。ハードボイルド小説の上陸。凶悪犯罪。不可解な激動の時代。

内容説明

昭和25年から29年までの5年間。その後の日本のアウトラインを決めた最重要期なのに、なぜか顧みられず影の薄いこの時代を、世相の硬軟とりまぜてユニークな視点から描く。

目次

隣りの国では戦争をしていた―朝鮮戦争と日本人
イライラ・暴力衝動そして密告―この時期の日本人の心理
黒い英語とバラ色の英語―この時代の英語について
「ローマの休日」や「七人の侍」ばかり見ていたわけじゃない―映画はこうだった
演歌なんかどこを探してもない―音楽の世界
逆コースの文化たち―歌舞伎・寄席・相撲はいかに復活したか
ヤンキー~ウェルカムとゴーホーム―進駐軍クラブ、キャンプまわり、呼び屋、そして内灘闘争
性の開放―いったいどんな性が開放されたのか
ハードボイルドがやって来た―新しい文体、新しいライフスタイル
次の時代への予感―予兆に満ちた災害と犯罪

著者等紹介

鴨下信一[カモシタシンイチ]
1935年、東京生まれ。58年、東京大学美学科を卒業後、TBSに入社。ドラマや音楽などの番組を数多く演出する。現在、TBSテレビ相談役。古今東西の文章に造詣が深く、『忘れられた名文たち』のシリーズは、平均的日本人の名文を掘り起こす異色の文章読本となっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おらひらお

4
2006年初版。親が生まれたころの日本の世相を読み解いています。この時代に次の時代への種がまかれていると著者は指摘しています。それにしても事故や災害での死者の数が多いですね。2012/05/08

koishikawa85

3
最初の本も読んだはずだが覚えていない。こちらはこちら大変面白かった。朝鮮戦争について、ほとんど語られていないという話にはっとした。脱走した米兵による殺人は全く報じられなかった。皆何かイライラしていた時代だったという。2023/11/06

元気伊勢子

3
朝鮮戦争のことを、殆ど知らなかった。GHQに、歌舞伎好きの人が、いたことも初めて知った。歴史は、とても面白い。2020/08/09

kokada_jnet

2
同時代を生きた人ならではの文化論・世相論で面白いが。歌舞伎についての章でパワーズを無条件に褒めたり。ポケミスのハードボイルド文体の影響を論じた章で「馬塲啓一が重要なミステリ・エッセイスト」とか。誤誘導も多い。2013/12/01

雲をみるひと

1
昭和20年代後半の出来事やトレンドを纏めた本。項目毎の傾向はわかりやすく纏められてはいるので、当時を知ってる世代にとっては懐メロ的な楽しみは出来るのだろうが、当時を知らない世代にはあまりピンとこない内容な気がする。2018/05/24

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