文春新書
ネットvs.リアルの衝突―誰がウェブ2.0を制するか

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  • サイズ 新書判/ページ数 283p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166605460
  • NDC分類 007.3
  • Cコード C0295

内容説明

インターネットは、「ウェブ2・0」というパラダイムの出現で大きな岐路に立たされた。ネット社会の理想は国家権力と激突し、インターネットの覇権を巡って国家間の総力戦が開始された。

目次

第1章 Winny―「私の革命は成功した」
第2章 P2P―エンド・ツー・エンドの理想型
第3章 著作権破壊―ヒロイックなテロリズム
第4章 サイバースペース―コンピュータが人々にパワーを
第5章 逮捕―「ガリレオの地動説だ」
第6章 アンティニーウイルス―パンドラの箱が開いた
第7章 標準化戦争―三度の敗戦
第8章 オープンソース―衝突する国家
第9章 ガバナンス―インターネットは誰のものか
第10章 デジタル家電―iPodの衝撃
第11章 ウェブ2・0―インターネットの「王政復古」

著者等紹介

佐々木俊尚[ササキトシナオ]
1961年、兵庫県生まれ。早稲田大学政経学部中退。1988年、毎日新聞社に入社し、東京本社社会部で警視庁の捜査一課担当となり、殺人やテロ事件の報道に携わる。1999年、アスキーに移り、『月刊アスキー』編集部勤務の後、退社。フリージャーナリストとして主にIT企業関連の取材を精力的に続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

215
随分と昔の本だけどWinny事件はP2Pの技術を日本でも進んでいたところが、著作権法に潰されたイメージが強く、同じくその後のSkype、ビットコイン、動画配信サービスもその技術を使っているだけに、国家的には勿体ない事してるなと思う。 こういうことしてたらいつまでもアメリカの後塵を拝していくしか出来ないと言う危機感もある。2021/08/09

Kazuya

12
核となる技術が生まれるその度に、その周辺を取り巻く世界が変容していく。本書で取りあげられるネットvsリアルの構図には、世界の有り様を変容させていく刺激を感じさせられます。歴史絵巻か進化の系譜か。こうしたダイナミズムがビジネス環境や社会環境にも垣間見ることができたとき、なにか美しさを覚えることがあったりします。【18/25点】2014/03/19

Yuji

6
2006年の本。WINNY裁判の持つ意味など、ルポの箇所は読み応えがありました。インターネットの出自がヒッピームーブメントと密接にからんでいるところとかも。2015/01/11

波切

3
題名に興味を覚えて読んだが、そのほとんどがWinnyの開発者と裁判の内容。ドキュメント色が強く、本題に触れれるのは後半。日本企業の葛藤やアップルの躍進など、興味を惹かれる内容もある。ネットvs.リアルはすなわちグーグルのような企業vs.政府。あまりにも比喩がおおまかと思われるが、あながち遠くないかも。2012/08/06

andhyphen

3
IT関係の本は時が経つと陳腐化しがちだけど納得しながら読めた。ウェブ2.0うんぬんよりWinny事件の経過の話が非常に興味深い。日本が敗れ続けてきた標準化も。標準化は国同士のせめぎ合いなのかな2009/10/18

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