文春新書
歴史の嘘を見破る―日中近現代史の争点35

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  • サイズ 新書判/ページ数 358p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166605040
  • NDC分類 210.6
  • Cコード C0220

出版社内容情報

日清戦争以降の中国側の歴史認識は嘘だらけ。
斯界の第一人者が「歴史の真実」を明快に解き明かす。ビジネスマン、学生の必読書。

首相の靖国参拝問題などを契機に、隣国・中国からは猛烈な非難が寄せられる昨今。しかし、その非難をつぶさに吟味してみると、驚くのはその説得力のなさ。今回、中国研究の泰斗・中嶋嶺雄氏を監修者に、日中近現代史の見直しを断行しました。

内容説明

日清戦争、満州事変、虚溝橋事件、731、靖国問題…中国側の歴史認識は間違いだらけ。斯界の第一人者たちが、今こそ論争に終止符を打つ。「これが歴史の真実だ!」。

目次

開講の言葉 歴史の嘘と真実
中国に「日清戦争は侵略だった」と言われたら
中国に「福沢諭吉は『アジア侵略論』者だ」と言われたら
中国に「義和団事件で日本は西欧帝国主義の尻馬に乗った」と言われたら
中国に「日露戦争は大陸侵攻の足掛かりだった」と言われたら
中国に「日本から学んだものは何もない」と言われたら
中国に「対支21ヵ条要求は屈辱だ」と言われたら
中国に「日本は中国革命の敵だ」と言われたら
中国に「日本は満州を横取りした」と言われたら
中国に「リットン報告は満州事変を侵略と断罪した」と言われたら〔ほか〕

著者等紹介

中嶋嶺雄[ナカジマミネオ]
1936年長野県松本市生まれ。東京外国語大学中国科卒業、東京大学大学院国際関係論課程修了。東京外国語大学学長を経て、国際教養大学学長。評論集『北京烈烈―文化大革命とは何であったか』(講談社学術文庫)でサントリー学芸賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kawa

33
多士済々の保守論客による日中の歴史問題の論点提示のおもむき。歴史的・思想的に中国側が自己の土俵から降りてくる可能性がありえない中で、デイベ-トにもならない虚しさ(途中で読みをやめようかとも)もあるが…、歴史に興味がある者にとって日中歴史問題の論点が知れるだけでも本書読了の価値があるかもとも思い読みをすすめる。中西輝政氏の帝国主義的行動が正当とされる当時の国際情勢のなかでの反日・抗日運動に対する日本側の暴発という捉え方は新しい視点で興味深かった。2021/04/25

James Hayashi

19
被害者史観と自虐史観でみられる歪曲された日中の歴史であるが、問題点としてあげられる35の争点を異なる書き手が短くまとめている。中国側からの言い分に対しての返答集とでも言おうか。その章ごとに読書案内があり、参考文献が載せられ読書欲が湧く。しかし、議論に花を咲かすのでなく、本命は外交。日本の弱い対外交渉に対し、強引だが結果を伴っている中国外交。怖いもの知らずの中国にかなうところ敵無し。巻末の50ページ弱に渡る日中関係年表は今後も使えると思われる。蔵書として手元に置いておきたい。 2015/08/15

壱萬参仟縁

7
平山洋先生は、 中国に「福沢諭吉は『アジア侵略論』者だ」と言われたら(34頁~) の章で、脱亜論を唱えた福澤先生の話を書いている。「市民的自由主義者」として福澤を肯定する丸山真男の論文もある。他方、否定的なのは服部之総・遠山茂樹・安川寿之輔らの「侵略的絶対主義者」という捉え方がある。賛否両論の福澤理論だが、双方をみないとTPPへの賛否もわからないようなものかもしれない。他には、日露戦争は東アジアの構造変動が世界政治に影響を及ぼす世界史的意義を持つ戦争(51-52頁)という説明の井上寿一先生の論稿などある。2013/04/22

乱読家 護る会支持!

2
日中の歴史観の違いが、どんどん広まっていく中で、本来は日本政府がすべき歴史解釈を、志しある有志で書いたもの。日本悪者論、中国の被害者史観をただす。。。 日清戦争の侵略国は、日本ではなく清の方。「福沢諭吉のアジア侵略論」は、一部の福沢の中国訳を曲解したもの。「満州」はもともと中国ではない。リットン調査団の結論は、調査前の意見をまとめたものにすぎない。日中戦争での中国人死傷者3500万人、南京大虐殺30万人に根拠無し。などなど、、、2019/06/24

朝吹龍一朗

2
日本統治時代の台湾では姓氏改名は強制されなかったとか(但し、理由は台湾人の文化を守ろうとしたのではなく、「『土人』に日本人と同じ名前を名乗らせるのは汚らわしい」という理由)、「平生の中国人はえてして皆が『のほほんとした唯我独尊』状態で、不思議なほど他人に無関心」とか、まあ、後者は思い当たる節もあるが、最近の俄か右翼が喜びそうな話題満載。2013/04/06

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