出版社内容情報
アメリカに「NO」と言った唯一の国、フランスの政治姿勢を分析。アメリカ追随でも、ナショナリズムでもない日本のとるべき第三の道を探る。
内容説明
仏在住の比較文化史家が宗教的背景も含め、「欧」と「米英」の違いを解説。アメリカ“グローバリズム”に「NO」と言った唯一の国の政治姿勢を、ユニヴァーサリズムの視点から分析する。
目次
第1章 アメリカとフランス―2003年イラク開戦前夜
第2章 善悪二元論とキリスト教
第3章 コミュノタリスムとユニヴァーサリズム
第4章 ユニヴァーサリズムの危機
第5章 犬の「連邦」と猫の「連合」
第6章 大きな物語の創造へ
終章 猫への質問―まとめにかえて
著者等紹介
竹下節子[タケシタセツコ]
1976年、東京大学大学院比較文学比較文化修士課程修了。同博士課程、パリ大学比較文学博士課程を経て、高等研究所でカトリック史、エゾテリズム史を学ぶ。比較文化史家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Fugao
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フランスの主義がわかる2015/02/22
れもん
0
★★★2014/01/04
Tadashi Kuroda
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シリア情勢を観ていて再読。今回はイラク戦争と異なり、アメリカとフランスが意見がなぜ一致しているのか。誰もがベースとして有すべきとフランスが考える人権が侵されている以上、ユニヴァーサリズムを標榜するフランスがシリアに対する武力行使を支持することはやっぱり納得できる。アメリカはやはり民主党が政権を担っているからということとケリー国務長官といったカトリックの影響が大きいのかなと思う。2013/09/06