文春新書
心の対話者

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  • サイズ 新書判/ページ数 222p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166604616
  • NDC分類 809.4
  • Cコード C0247

内容説明

家庭や学校、職場での人間関係に悩む人、病や高齢のため不安のうちに日々を過ごしている人―私たちのまわりには、心を閉ざしたまま孤立感を深めている人が大勢いる。こうした苦しみの中にいる人たちの心の叫びを共感をもって受け入れ、その人たちが再び生きる意欲を取り戻せるよう側面からサポートするのが「心の対話者」である。この「心の対話者」に必須の「聴く」能力を習得すれば、人間関係は良好になり、新たな気づきと出会いが生まれてくる。

目次

序章 聞くことの価値(いまなぜ「聴く」ことに注目が集まるのか;「聞く」技能から「聴く」能力へ)
第1章 相手の思いを知る(話すモードから聞くモードへ;聞き上手の条件)
第2章 アクティブ・リスニングの技法(心の一体感を味わう聴き方;アクティブ・リスニングのフィードバック ほか)
第3章 気づきと癒しをもたらす聴き方(援助型アクティブ・リスニングの準備;フィードバックの実践 ほか)

著者等紹介

鈴木秀子[スズキヒデコ]
1932年、静岡県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。聖心女子大学文学部教授(日本近代文学専攻)を経て、現在、国際コミュニオン学会の提唱者として、文学療法、エニアグラム、アクティブ・リスニングなどの指導にあたっている。近年は「心の対話者」「コーチング・メンター」の養成にも力を入れている。聖心会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

zag2

38
いわゆる傾聴法について書かれている本で、驚くような話が出てくるわけではないが、こういう本は繰り返し繰り返し読んでいくべきだなと、あらためて感じました。援助型アクティブ・リスニングとして書かれていることも、珍しい技法とは思えませんが、一般的なものとあえて分けて捉えておくことで、聞き手も自分の姿勢を顧みることができるように思います2022/03/26

あこ

26
4.5B アクティブ・リスニングと援助的アクティブ・リスニングについて。再読したい。理解が深まれば深まるほど難しく感じる本だと思う。主要参考文献に既読本2冊あり。【積読本一冊目】2022/02/12

tommy

7
心に悩みや苦しみをもった人をサポートする心の対話スキルについて書かれた実用書。相手の話に傾聴し、気持ちに沿ってあげること、相手の思いを知って受け入れること。しかし自分の価値判断は加えないこと、問題はあくまでも話し手である相手にあるということ。人間関係において、自信がなかったり、悩みができやすい私にとって実生活で活かせそうでした。2015/05/03

Tsuka

6
アクティブリスニングの実践法について書かれている。参考になったし、会社でも既に学んできたことではあるが、使える状況と言うのは職種、機会によって違うと思う。顧客に対しても傾聴は必須と言われてきてるが、話の流れをコントロールする方法についても学んでいる。そうしなければ、面談時間がまったく足りない。親子関係については良い方法と思う。表現が稚拙な子供については良く聞いてあげないと、状況を見落とす事があるだろう。アクティブリスニングを成功させたときの成功像として「幸せの発信基地」となると言っていたのは印象的。2022/01/07

🧠🐰桃色脳内ユートピア🌙🫧

5
傾聴力、それは心理臨床において最も重視される能力の一つだが、字面で捉えてもイマイチ掴みどころのない概念である。本書ではアクティブリスニング(おそらく傾聴と同義)について、具体的に解説がなされている。聞き手の価値判断を加えないこと、相手を変えようとしないこと、真の受容のために心を沈黙させること等、改めて学べることが多かった。2022/03/31

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