文春新書
「昭和80年」戦後の読み方

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  • サイズ 新書判/ページ数 170p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166604586
  • NDC分類 304
  • Cコード C0295

出版社内容情報

国家とは?憲法とは?民主主義とは?
この4人(中曽根康弘・西部邁・松井孝典・松本健一)だからこそ語り合えた「戦後日本の総決算」。

国際社会との関係や新憲法など、新たな国家ビジョンを描くには近代史への検証が不可欠だ。現代の四賢人が多角的に徹底討議する!

内容説明

一九四五年八月十五日の敗戦によって、日本は再生を余儀なくされた。以来六十年、日本は未曽有の復興を遂げた―。明治以降の近代化の歩みの中でも、昭和、特に戦後という時代がその一大転換期だったことは明白だ。太平洋戦争をどう位置づけるのか、憲法の問題点とは、高度経済成長を果たした技術力の趨勢とは、さらには「国家」の考え方とは?国家の舵取りを各界で担う四賢人が己の歴史観を懸けて語り尽した「戦後日本の総決算」。

目次

第1章 日本は国家たるか(敗戦からの出発;「民主主義の時代」というまやかし ほか)
第2章 日本人は変わったか(ネーション・ステートの誕生;「復古」としての明治維新 ほか)
第3章 技術と経済発展がもたらしたもの(最先端を持続できない日本;大艦巨砲主義が敗戦を招いた ほか)
第4章 「日本的なるもの」を求めて(戦前の文化を継承していた昭和;高度成長期が転換点 ほか)

著者等紹介

中曽根康弘[ナカソネヤスヒロ]
世界平和研究所会長。1918年生まれ。東京帝国大学法学部卒業。内務省入りし、47年衆院初当選(旧群馬3区)。以後、連続当選20回。自民党幹事長などを歴任後、82~87年総理大臣。「戦後政治の総決算」を掲げ、戦後3番目の長期政権を築いた。大勲位菊花大綬章受章

西部邁[ニシベススム]
評論家、秀明大学学頭。1939年生まれ。東京大学経済学部卒業。横浜国立大学助教授を経て、東京大学教養学部教授。88年辞任。一貫して高度大衆社会批判を展開する。94年、月刊言論誌「発言者」を発行。著書に『生まじめな戯れ』(サントリー学芸賞受賞)などがある

松井孝典[マツイタカフミ]
東京大学大学院理学系研究科教授。1946年生まれ。東京大学大学院修了。専攻は惑星物理学。86年「Nature」に発表した地球の起源と進化に関する論文が世界的な注目を集めた。農耕開始以来、人類は「生物圏」を脱し、地球システムの一構成要素「人間圏」を形成してきたと主張、独自の文明論を展開する

松本健一[マツモトケンイチ]
評論家、作家、麗沢大学国際経済学部教授。1946年生まれ。東京大学経済学部卒業。法政大学大学院で日本文学専攻。在学中に『若き北一輝』を発表。現在を「第三の開国期」ととらえ、日本の近・現代史の再検証を行っている。著書に『評伝 北一輝』(司馬遼太郎賞受賞)などがある
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

がんぞ

5
極左「非武装中立論」首相が観艦式で自衛隊を嘉し社会党を潰してから十年、小泉自民ぶっ壊す政権の抵抗勢力にもなり切れない公明党はイラク攻撃に真っ先に賛成してのち首脳部を入れ替えて無かったことにしようとしたがアメリカ下の「大きな平和」はもう世界には戻らない。本書でも「住宅バブルに依存するアメリカ経済の脆弱性」がすでに指摘されている。予見しなかった竹中平蔵のような三流が今また安倍二次政権のブレインになっている?/独裁者は議会と対立しない、民衆の声から出るものだから。大統領は議会と対立する、民意迎合者と民衆の庇護者2019/03/17

しゅんのすけ

2
戦後70年、昭和90年にあたる今年(平成27年)になって再読した。 当時は政界引退後間もない中曽根康弘元総理を囲んで、評論家の西部邁と松本健一に大学教授の松井孝典が参加して、戦後の総括と今後の日本について討論している。2015/11/07

Naota_t

1
★3.1/内容は「戦後日本の総決算」を個人の歴史観も含めて対談したもの。参加者は中曽根元・総理と評論家など計4名。対談形式だが、各人の話が長く、本当に対談か疑う。主な論点は敗戦論や今後の日本のいく末など。特に松井氏(東大大学院理学系研究科教授)は戦後から今に至る学校教育を再構築すべきだという。他との関係性の中で自己が生まれ、それを確立する上で、国家なる共同体をどのように構築すべきか訓練することが重要だという。他の人もそうだが、話がウーリーで、今後具体的にどうすべきなのか政策論がないので納得性に欠ける。2022/08/06

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