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文春新書
京のオバケ―四季の暮しとまじないの文化

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  • サイズ 新書判/ページ数 198p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166604180
  • NDC分類 386.162
  • Cコード C0239

内容説明

何百万という観光客が訪れる京都。しかしこの町には、ガイドブックに載っている寺社や名店とは違った顔がある。町方の人々による暮しの文化だ。「この本で紹介したいのは、京の人々の精神的なくらしを支えてきた、民俗と信仰の世界。古い由緒を持ちながら現在も盛大に営まれている、くらしに密着した祭や節日の行事、とりわけそこでなされてきた、魔よけ・厄よけと招福のまじないの数々である」(「はじめに」)。節分の夜に異装をする「オバケ」という習慣を軸にした、“より深い”京都論。

目次

第1部 京の四季・折々におとす厄(初午の布袋さん―伏見稲荷大社初午祭;花傘とあぶり餅―今宮神社やすらい祭;鉦の音と蜘蛛の糸―壬生大念仏狂言;蘇民将来の弁当―祇園祭神幸祭;みたらしの聖水―下鴨神社御手洗祭 ほか)
第2部 京の節分オバケ(オバケに出会う;オバケになる夜;良縁祈願のオバケ参り;花街のオバケ;化ける人々;近年のオバケ会事情;京のオバケ論)

著者等紹介

真矢都[マヤミヤコ]
東京都三鷹市に生まれる。1976年慶応義塾大学(国文学専攻)卒業とともに京都へ移住、’83年、立命館大学大学院博士課程単位取得。博士(文学)。立命館大学・京都精華大学兼任講師。洛学塾主宰。本名・真下美弥子
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぶうたん

6
オバケと言っても幽霊や妖怪ではなく、教徒の風俗を取り扱った本。著者は東京で生まれて、京都に移住したようだ。それにしても京都というのは日本の中でも独特というか、住民たちが変化をせずに今も当たり前のように昔の風俗を守り続けていることに驚く。住んでいれば大変なことも色々あるんだろうが、住み続ける人も多いのだろう。外からの流入が多い東京では、下町などの一部を除いてこうはいかないだろうと思う。2024/03/31

てつJapan

5
【○】前半は京都の習俗、後半は節分に行われる和風ハロウィン「オバケ」の風習について、で構成。オバケ、は初めて聞いたので驚きました。節分の時に配られる福重寺のお守り、融通さんがとても気になります。2017/01/14

S_Tomo🇺🇦🇯🇵

2
千二百年以上の歴史のある古都・京都に伝わる魑魅魍魎について書かれた本、と思ってしまう書名だが、ここでの「京のオバケ」は節分の日に女が男の格好をしたり年寄りが娘の格好をしたり芸妓さんが町の奥さんの格好をしたりする風習をさし、節目の際に厄払いや陰陽の気の変化にあわせて自らの気もリフレッシュする営みについて書かれた一冊。ただし、前半は事前の基礎知識として四季折々の京の街に今なお息づく風習についてまとめており、そちらについても勉強になる。2014/07/26

げんなり

1
修学旅行で行ったくらいしか縁のない京都ではあるが、成る程、街全体で加持祈祷のための装置となるなど、罰当たりな言い方だけど、どこかテーマパークっぽくて面白い。一瞬、住んでみたいとも思ったが、ご近所付き合いの苦手な自分にはもっとも不向きなところかと、考え直す。オバケが、思ってたのと違ってはいたが、装うことの異界性にも、得心がいった。2016/12/23

せがわ

0
京の人々が日々の生活のなかに取り込んでいる色んなまじない(お札とか)や文化について。お店の入口に貼ってあるお札の謎が解けました。生活に密着しててとても興味深いなあ~2010/08/26

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