文春新書
天下人の自由時間

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 248p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166603510
  • NDC分類 281
  • Cコード C0221

内容説明

本能寺の変で夢半ばに倒れた織田信長、その信長に代わって天下統一を遂げた豊臣秀吉、関ヶ原の戦いに勝利し江戸幕府の開祖となった徳川家康。武功とどろく三大武将だが、彼らには意外な趣味や家族との知られざる交流があった。能、鷹狩り、茶、香、手紙、湯治…。通史のなかに埋もれがちな、人間味溢れるエピソードに光をあてる76の歴史夜話。

目次

織田信長(自由時間に人間性を解く鍵;晩年まで自然児の面影;信玄も驚いた死生観 ほか)
豊臣秀吉(劣等感を笑いの精神に;「ドント・マインド」;大ホラが生んだ誕生伝説 ほか)
徳川家康(家系伝説に学び;時に開き直りの強さ;意外や、武術の達人 ほか)

著者等紹介

荒井魏[アライタカシ]
1945年東京生まれ。早稲田大学政経学部卒業。69年毎日新聞社入社。「サンデー毎日」編集委員等を経て、学芸部編集委員。日本余暇学会理事。敬和学園大学客員教授。良寛の研究で早稲田大学大学院より博士号(人間科学)取得
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ふわわん桜

2
デキる男は、仕事も遊びも全身全霊で打ち込むのだといぅことがよくわかる。信長さまが、月の半分を鷹狩りに費すだけでなく、音楽好きで、讃美歌に聞き入りながら心の静かさを必要として王者の孤独を漂わせていたといぅのは、フルート吹きの私には何か身近で嬉しいエピソードだ(*^―^*)。また、秀吉が浮気してる!と不満を書き連ねたおねに対する返書で、前みたときより倍くらいきれいとヨイショした上で、だからこそ堂々と振る舞い、焼きもちなんか焼いてはいけないと優しく諭しているのも◎。信長さまは、やはり達筆なのかしら~?♣3.0点2019/10/14

Naota_t

1
★3.1/織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の自由時間という切り口から、生身の人間性に肉薄してみたい、のが本書の趣旨。歴史上の人物や文献の引用が多く、読み進めるのに時間がかかった。個人的に印象に残ったのは、かつては争い戦った秀吉、家康、利家が狂言を披露し、見物に来ていた公家や武将を笑わせた、というもの。当時の騎士道のようなものを感じるエピソードだ。その後、豊臣秀吉が自らの業績を能にして披露した(主人公は秀吉本人)、というのも面白い。これくらい自信満々・破天荒でなければ戦国時代は生き抜けなかったのかもしれない。2022/08/09

キングオブ読書

1
信長、秀吉、家康、天下人3人は常に生死隣合わせの中、余暇など無かったのでは?実は各々、この自由時間を十分楽しんでいたのだった。この時間は鍛錬でもあり、自己形成にも通じている。歴史的事象と政治手腕からイメージされることが多い過去の偉人達。しかし本書のように自由時間という視点から、新たに多くの気づきが得られ、人間性にも触れることができた。信長馬を愛す鷹狩り茶の湯南蛮文化と安土城秀吉女遊び千利休と茶の湯能家康3人の中では最も武芸に熱中鷹狩り香道2017/05/04

桔梗屋

1
信長・秀吉・家康のプライベートについて、文献の端々にある記述を辿る。信長や家康は、ま、言っても上流の人達だし、イメージ通りではあるが、秀吉なー。ほんとによく頑張ったんだと思うよ。芸術や文芸のジャンルでも、彼なりの何かを見い出したんだと思う。2016/02/03

rezare

1
織田信長はほぼ予想通り。秀吉の負けず嫌いに起因する教養の高さと、家康の武術のすばらしさは初耳だった。功罪あれど歴史に名を成す人はやはり何をやってもそれなりに極めてしまうものなのだろうか。と凡人は思った。2013/01/07

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/664553
  • ご注意事項

最近チェックした商品