文春新書
日本企業モラルハザード史

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  • サイズ 新書判/ページ数 274p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166603374
  • NDC分類 335.21
  • Cコード C0234

内容説明

戦後日本の経済発展は企業努力とその成功に負うところが大きかったが、一方では、放漫経営の連続の歴史でもあった。老舗の一流企業が極めた栄華も、経営トップ個人のエゴ、闇の人脈との関係、組織ぐるみの隠蔽工作といったアクシデントによって、驚くほどのスピードで瓦解したケースは枚挙に暇がない。乗っ取り事件、社長解任、贈収賄汚職、倒産・廃業の具体例を挙げながら描く「闇の経済裏面史」。

目次

第1章 「乗っ取り」「独禁法」の時代(1950~75年)(白木屋乗っ取り事件(1953年)
山陽特殊製鋼の倒産(1965年) ほか)
第2章 企業悪が社会面の主役になった時代(1976~85年)(ロッキード事件(1976年)
安宅産業の解体、伊藤忠が吸収合併(1976~77年) ほか)
第3章 ドンの終焉(1986~89年)(住友銀行、平和相互銀を吸収合併(1986年)
東芝機械、ココム違反事件(1987年) ほか)
第4章 バブル崩壊の爪痕(1990~2000年)(住銀・イトマン事件(1990年)
架空預金証書事件で尾上縫逮捕(1991年) ほか)
第5章 二十一世紀、視界ゼロ(2000年~)(石橋産業事件で許永中と田中森一逮捕(2000年)
そごうグループ倒産(2000年) ほか)

著者等紹介

有森隆[アリモリタカシ]
1945年生まれ。早稲田大学文学部卒業後、経済ジャーナリストとなる。経済・産業界での豊富な人脈を生かし、経済事件や犯罪などをテーマに、精力的な取材・執筆活動を行っている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Eiki Natori

2
竹下登ですら「小物」と書いてしまうこの本。戦後の混乱期に出てきた政商や政治家たちの悪さに比べたらということだろうが、戦後最悪の総理の安倍晋三は「小物」ゆえの恐ろしさということになるのかもしれない。懐かしい事件が色々書かれ、当時の報道ではわかりづらかったキモが抑えられていたのだが、どれも企業の不祥事の陰に銀行あり。銀行や日本企業が弱体化している今、今度は竹中平蔵のようなグローバリストが幅を利かせている。恐らくこの歴史の続きに名前を残すことになるだろう。竹中の行革の話も書かれているが失敗だらけじゃないか。2020/11/08

やご

0
日本の会社がこれまでに起こした企業倫理にかかわる事件を取り上げたもの。1970年代後半以降の時期を中心に30の経済事件が紹介されています。 (続く)→ https://gok.0j0.jp/nissi/0066.htm2007/02/12

ぞだぐぁ

0
ほぼ経済関連の汚職やらの話。近年の引っ越し屋のシュレッダー係とか過労自殺関連などの待遇について期待して読んだら当てが外れた。記載された事件はそれぞれが関連していること多し。2019/03/13

0
途中で挫折・・・しかも既読本だった

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