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文春新書
わたしの詩歌

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  • サイズ 新書判/ページ数 246p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166602896
  • NDC分類 901.1
  • Cコード C0292

内容説明

青春の日に、一読心を奪われた詩や、折ふしに唇にのぼる短歌…。それは人生のいかなる時にも静かに胸に響いて、なつかしい山河のような慰めとなってくれる。「あなたのお好きな詩歌を教えていただけませんか」。こう尋ねて、言葉をめぐる旅で見つけた様々な宝物を、四十六人の筆者に持ち寄って頂いた。それぞれのエッセイを読む面白さ、好きな詩歌を探す愉しみ、磨き上げられた日本語を味わうよろこび…、詩歌の美しい力に満ちたアンソロジー。

目次

伊東静雄「帰路」(庄野潤三)
五十の子に七十の母あり―頼山陽(出久根達郎)
デートの風景―中原中也「湖上」(阿刀田高)
ネクラーソフ・心に棲むひと(沢地久枝)
生死の別れ、珍しからず―大木惇夫「戦友別盃の歌」(徳岡孝夫)
きらめける冬の浪費―葛原妙子の短歌(関川夏央)
償ひの旅―マイヤァ「春日舟行」(高島俊男)
荒天薄暮―三好達治(中西進)
抜き差しのならない表現―井伏鱒二訳「田家春望」(養老孟司)
盲目の新内語り―吉井勇(森まゆみ)〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

オールド・ボリシェビク

1
書店に並んでいなかったので、ネットで購入した。46人の筆者がそれぞれ、お気に入りの詩歌について綴るエッセイ集だ。やはり、中原中也がよく出てくるね。それにしても、人はなぜ、詩歌に惹かれるのだろう。詩的感興とは何なのだろう。2022/07/30

おっとっと星

0
46人の著者がそれぞれ好きな詩歌を紹介し一筆ずつ綴っていった本。当たり前だけど、人によって文章の雰囲気も全然違うし、紹介してる詩歌との距離も違うし、その個性を読むのも面白かった。部分的なところで面白いなと思ったのは、岸田秀の定型詩についての毒舌な文章。「……わたしは、定型詩を、悲しみを抑えても目頭ににじんでくる乙女の涙、口語自由詩を、寝たきりボケ老人の垂れ流しの小便に譬えたことがあるが、涙と小便は化学成分としてはほとんど同じであり、同じく身体から出てくる液体ではあっても、どのような形で出てくるかによってそ2008/08/05

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