文春新書
わが人生の案内人

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  • サイズ 新書判/ページ数 235p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166602568
  • NDC分類 281.04
  • Cコード C0295

内容説明

向田邦子、清水公照、大岡昇平から山本周五郎まで23の「生きる知恵」。

目次

蕪村とのつながり―向田邦子
「腕白な女の子」―清水公照
古武士の風格―中山義秀
支えとなる詩句―中野重治
秘めた女らしさ―平林たい子
手仕事の歌―松枝玉記
すがすがしい退場―高木俊朗
長寿百歳の理由―小島政二郎
「閣下」と呼ばれた人―遠藤三郎
「運命と思って下さい」―榊原仟
恩師の背中―暉峻康隆
逆縁の試練を超えて―丸岡秀子
「兵士」としての涙―大岡昇平
苦労も飄々と―正宗白鳥
人生の秘めごと―石垣綾子
努力という才能―硲伊之助
病気を「友」として―結城昌治
「いやはての逢ひ」―石堂清倫
凛乎として―タキとO女
気くばりの先輩―扇谷正造
「読書雑記」三十六年―上原淳道
婦道のゆくえ―山本周五郎

著者等紹介

沢地久枝[サワチヒサエ]
1930年、東京生まれ。早稲田大学文学部卒業。63年、「婦人公論」編集次長を最後に中央公論社を退社。作家五味川純平氏の資料助手の経験の中から処女作『妻たちの二・二六事件』が生まれる。『火はわが胸中にあり』で第5回日本ノンフィクション賞、『昭和史のおんな』正・続で第41回文芸春秋読者賞、『滄海よ眠れ』『記録 ミッドウェー海戦』等で菊池寛賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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団塊シニア

33
編集者時代孤高の作家、山本周五郎氏とのエピソードが印象的である。2016/01/11

もりくに

25
  作家の澤地久恵が雑誌編集者から出発し、作家の五味川純平の資料助手となり、やがて独立、今に至るまで交友した人生の案内人(先達)の話。彼女の誠実な付き合いのあれこれ。作家の中野重治と妻の原泉(子供のころ、テレビで見た怖いおばあさん)。著者と中野重治が、心臓医の榊原仟博士の患者仲間とは、知らなかった。そして彼女の手で成った中野重治の書簡集「愛しき者へ」。マルクスの著作に始まる社会主義文献の翻訳に生涯をかけた石堂清倫との交友。中野重治の葬儀に中野の「今日の逢ひ いやはての逢ひと 逢ひにけり」と捧げた哀切。2016/12/17

まりこ

1
知らない人が多い。人との出会いは本当に素晴らしいことなんだなと。向田邦子さんの友人たちはみんな、自分が一番親密だったと思っている。大人でそういう風に思わせる、思ってくれる、凄い人だと思った。2020/03/02

shushu

1
昭和30年代(頃)中央公論社の編集に携わった筆者が向田邦子、清水公照、大岡昇平、石堂清倫、丸岡秀子、扇谷正造、山本周五郎、石垣綾子、正宗白鳥、中野重治他22名の人との関わり、人となりをつづったもの。丸岡秀子、母親が病死し父親は再婚したので里親をたらいまわしにされた幼少期の話し。酷いなぁと思って読んだことを思い出しました。2014/08/31

tecchan

0
編集者・作家等として幅広く活躍してきた著者が、その人生で縁があった人、出会った人、人生の先達達をその思い出とともに描く。著者のような有名人ではない自分にとっては、読書を通じて様々な人生の案内人を得ている。2017/02/08

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