内容説明
ゴッホを、ピカソを、シャガールをあやまたず、見わけるハト。いわゆる「オウムがえし」ではなく、英語の質問に英語で答えられるオウム…。ヒトにはヒトの論理があるように、動物には動物の「アニマル・ロジック」があるにちがいない。小鳥のさえずる歌を理解できないのは、人間側の能力の問題かもしれない。ハトの脳とヒトの脳の違いとはいったい何なのか?最新の実験データから、ヒトと動物の言葉、知性、そして「心」の世界に迫ってゆく。
目次
第1章 アニマル・ロジック―知性はわれわれだけのものか
第2章 言語はわれわれだけのものか
第3章 脳の成り立ちと進化
第4章 ヒト型脳
第5章 ハト型脳
第6章 ヒトとトリの起源
著者等紹介
渡辺茂[ワタナベシゲル]
1948年、東京生まれ。慶応義塾大学文学部心理学専攻卒。同大学院社会学研究科心理学専攻博士課程修了。現在慶応義塾大学教授
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感想・レビュー
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おたきたお
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印象に残った実験:正三角形の頂点となる位置に黒丸をつけた図を見せた後に、同じ図や正三角形の頂点からややずれた位置に黒丸を図を見せ、最初の図と同じかどうかをヒトとハトに判断させる。ヒトの場合、同じと判断した割合が多かったそうです。対して、ハトの場合は違うと判断した割合が多かったそうです。この実験の場合、ハトは「視覚と脳が直結」しているんですね。もっとも、対象が絵(図)だったからこうなったわけで、対象が虫だったら結果は違っていたかもしれませんが。 2008/05/14
∞ひこにゃん∞
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そういえばヒトには近い種がいない。ネアンデルタール人が絶滅しなかったとしたら・・・とふと思った。 専門用語も多いがわかりやすくまとめられていて知識がなくても読める良書。2011/12/17
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- 和書
- 直感への道