内容説明
連合国軍による占領が終わってから半世紀が経つ。その間、日本にやってきた米国の大使は13人である。副大統領、下院議長、上院院内総務、ハーバード大教授、超大企業会長、労働長官等々、その前歴は華麗だが、これは駐日大使の椅子が米国にとって駐ロシア大使と並ぶ重要性をもっていることのあらわれでもある。13人はなぜ駐日大使に選ばれたのか。そして在任中、日本とどのようにかかわったか。それを明らかにすることを通じて、戦後の日米関係を見直す。
目次
ロバート・D.マーフィー―太平洋を見たことがなかった大使
ジョン・M.アリソン―小田原中学の教師だった大使
ダグラス・マッカーサー2世―元帥の甥、有能な職業外交官大使
エドウィン・O.ライシャワー―宣教師の息子のBIJ大使
アレクシス・ジョンソン―「静かなる外交」を目指した大使
アーミン・H.マイヤー―中東流のやり方で失敗した大使
ロバート・S.インガソル―大企業経営者から転身した大使
ジェームス・ホジソン―初めての閣僚経験者大使
マイケル・マンスフィールド―在任十二年の超大物政治家大使
マイケル・H.アマコスト―“ミスター外圧”と呼ばれた大使
ウォルター・モンデール―副大統領だった大使
トーマス・フォーリー―勲一等をもつ元下院議員の大使
ハワード・ベーカー―妻も元上院議員の政治家大使
著者等紹介
池井優[イケイマサル]
1935年、東京生まれ。慶応義塾大学法学部政治学科卒業、同大学院博士課程修了。法学博士。慶大法学部教授を経て、現在、青山学院大学国際政治経済学部教授。専攻は日本外交史
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。