内容説明
ドイツでは日曜日に引っ越しをしてはいけない。またユダヤ教徒たちは、牛肉と牛乳を一つの鍋で煮た料理を決して食べようとはしない。それぞれの国には、その国の長い歴史によって育まれた文化があり、常識がある。イギリス人が外国人のレジメンタル・タイを嫌う理由も、そのルーツを知ることによってはじめて理解できる。Vサインさえ、国によってまったく意味が変わってしまう常識・非常識の不思議さを世界地図のなかに探ってみよう。
目次
第1章 誤解の世界史―挨拶から身ぶりまで
第2章 東洋の作法と西洋のマナー
第3章 食をめぐるタブー
第4章 古い常識から新しい常識へ
第5章 子どもと大人の境界線
第6章 数の神話色の神話
第7章 宗教に生きる人たち
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
130
何気ない身ぶり手ぶりが、ある国では理解されても別の国では下品になる。世界の常識地図。OK サインVサイン、親指立てや手招き、地域ごとの常識が混ざりあっていて複雑。足を組むとき足裏を見せていませんか。…食のタブーは有名。豚や牛。日本の食も世界から見ればかなり個性的。禁酒地域の多いこと。飲み方にも流儀があります。…ネクタイ柄の注意点は。…植物にも気をつけて。国ごとに贈っていい花と駄目な花があります。…不吉な数字と縁起のいい数字はなに?…情報量が多くて全部は覚えられませんが、気をつける観点が学べます。難しい…。2020/01/22
佐島楓
59
ポケモンがイスラム圏で目の敵にされているということに驚いた(偶像崇拝に抵触するためらしい)。個々人のレベルでいうと、相手の生まれ育ちや風習を尊重して生きていければいいと思うのだけれど、国と国となってしまうと、ここまで乖離が激しいと難しい。まず知って理解するところから始めないと。2015/11/12
リキヨシオ
28
人差し指、OKサイン、Vサイン、手招きなどの日本人にとっては当たり前な身振りも海外ではNGなケースがある。それぞれの国には長い歴史や文化があるだけに国ごとに常識の違いもある。自分の常識だけで他人とコミュニケーションを取ろうとすると思わぬ形で相手を傷つけてしまう事がある。世界人口約70億人に比べて日本の人口は約1億人…世界からすれば日本の常識は圧倒的な少数派だという事を認識したい。2017/11/16
Syo
25
なるほどなぁ。 面白くはないけれど。2021/06/09
いっしー
24
日本の履歴書は世界の非常識ととられかねないとは新たな発見だった。特にアメリカでは、年齢や性別を書かせてはいけない、写真を貼らせることも人種、身体的特徴などがわかってしまうから違法らしい。海外で人を採用する場合、厳しいときは経歴と資格くらいを書かせて、あとは採用する側の目利きか、知人のつてを頼るしかないとは、人事担当者は大変な立場だ。2016/01/04