死の沈黙―少女はなぜ父を殺したか

クレイマン，デイナ【著】〈Ｋｌｅｉｍａｎ，Ｄｅｎａ〉/茅 律子【訳】

早川書房（1990/11発売）

• サイズ B6判／ページ数 387p／高さ 20X14cm
• 商品コード 9784152034588
• NDC分類 936
• Cコード C0098

内容説明

“性的虐待”が１６歳の少女の運命を変えた。敏腕女性記者が、ニューヨーク郊外の静かな町で起きた殺人事件を綿密に取材調査し、病めるアメリカ社会を見事に浮き彫りにした問題作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[キー]

ニューヨーク・タイムズの記者デイナ・クレイマンさんの、1988年の著書。 日頃から父親に性的虐待を受けているという少女が、クラスメートを雇って父親を殺させた、という1986年に起きた事件を描いたノンフィクション作品。 性的虐待は本当にあったのか、が主眼となった公判の様子を淡々と描いています。 タイトルの「沈黙」は、性的虐待を人には打ち明けられなかった「沈黙」でもあり、父と娘を知る人達が、二人に性的な関係があるかもと疑いながらも、殺人が起きるまで見て見ないふりをしていた「沈黙」でもあります。

2021/04/28