内容説明
「Eポリティックス」とは、二〇〇〇年のアメリカ大統領選挙を機に急速に市民権を得た言葉で、選挙運動、草の根ロビー活動、政府サービスなど、インターネットを使った「政治」全般を指す。選挙資金集めとボランティア募集から始まったEポリティックスは、いまや電子投票、電子政府にまで広がり、それにともなうビジネスも熾烈を極めているが、主役はあくまでも市民である。猛烈な勢いで進化を続ける「電脳市民社会」アメリカの現在を報告する。
目次
第1章 インターネットを使った選挙運動(市民権を得たE選挙運動;インターネットで資金集め ほか)
第2章 有権者の味方のEポリティックス(ロビイストという職業;草の根ロビー活動を行うNPO ほか)
第3章 電子政府を目指して(Firstgov.gov構想;ブッシュ大統領のE政権 ほか)
第4章 拡大するEポリティックス・ビジネス(新たに誕生した選挙ビジネス;人気沸騰のE選挙コンサルタント ほか)
第5章 Eポリティックスの可能性(「チャド」混乱;E投票に挑戦したアリゾナ州 ほか)
著者等紹介
横江公美[ヨコエクミ]
1965年、名古屋生まれ。明治大学経営学部卒。千葉商科大学大学院を経て94年、松下政経塾に入塾(15期生)、プリンストン大学およびジョージワシントン大学の客員研究員として、アメリカ大統領選挙を中心に世界の選挙の実地研究を行う。99年、ワシントンDCをベースに、ジョージワシントン大学に「PACIFIC21」プロジェクトを立ち上げる一方、ジャーナリストとして活動。現在、VOTEジャパン(http://www.vote.co.jp)社長
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