内容説明
戦前・戦後を通じて「戦略物資」として捉えられてきた石油が、いまも最も重要なエネルギー資源であることに変わりはない。そこからメジャー神話、OPEC神話、枯渇神話も生まれてきた。ことに、石油を求めて太平洋戦争に突入し、二度の石油ショックを体験してきた日本人は、これらの神話を未だに信奉している。けれども、神話が黄昏の時代に入った現在、古びた認識は改めなければならない。人類が「新たなエネルギー危機」を招かないために―。
目次
第1章 石油危機の虚像と実像
第2章 カジノ化する石油市場
第3章 石油は近い将来、枯渇してしまうのか
第4章 OPECの市場支配力は本当に衰退したのか
第5章 遠くなるセブン・シスターズ時代
第6章 二十一世紀は天然ガスの時代
終章 カオスか、安定か
感想・レビュー
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