文春新書
ベ平連と脱走米兵

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  • サイズ 新書判/ページ数 244p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166601264
  • NDC分類 916
  • Cコード C0295

内容説明

「ベトナムに平和を!市民連合」という集まりがあった。略して「ベ平連」。そこに一人の若者がいた。京都の大学を卒業直前に中退して東京のクズ屋に就職したが、開高健と知り合ったのがきっかけでベ平連の電話番もやることに。そして抱腹絶倒の訳のわからぬ日々を過ごしているうちに,お基地から逃げだしてきた米兵と逃避行をくりひろびたり、メコンデルタでベトナムの農民と暮らしたり、残留日本兵に出会ったり…振り返ってみれば、あのころは人も時代も元気で面白くて哀しかった。

目次

第1章 「帰ってきたヨッパライ」を歌う男
第2章 ヒッピーと脱走兵たち
第3章 開高健、小田実、そしてベ平連
第4章 メコンデルタのバナナ島で
第5章 ベトナムへ帰った「日本兵」

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とくけんちょ

50
ベトナムに平和を。いわゆるベ平連。非常にメッセージとしては強いものだと思うが、ベ平連の歴史は切ない。今で言うところの自分探しの劣化版。自分探しの途中で、迷走しているよう。中途半端、そのこともあってか、歴史的認知度は低い。ただ当時のベ平連の若者たちの中には、志を持ち行動していた者もいただろう。だからこそ、切ない。これこそ、敗戦による自信喪失のなれのはてではないだろうか。2020/03/14

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