文春新書
江戸川柳で読む平家物語

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  • サイズ 新書判/ページ数 252p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166601219
  • NDC分類 911.45
  • Cコード C0295

内容説明

「平家物語」に登場する英雄美女も川柳世界では讃仰される一方ではなく、少しでも欠点弱みがあれば得意のうがちやもじりでさんざんにからかわれる。それ故に清盛も知盛も義仲も義経も、生身の人間という親しみをもって現代に甦る。あまり魅力のない重盛や頼朝も然り、悪役梶原景時でさえ、ときには愛敬者に映る川柳は、人情の機微をついている。

目次

第1章 平家の勃興と全盛
第2章 源三位頼政
第3章 源頼朝
第4章 木曾義仲
第5章 一の谷
第6章 屋島
第7章 壇の浦
第8章 戦のあとに
第9章 「義経記」の世界
第10章 英雄の死

著者等紹介

阿部達二[アベタツジ]
昭和12年青森市生まれ。36年早稲田大学政治経済学部卒業、同年出版社に入社。以後、編集者として勤務し、平成11年、同社を退職した。歌舞伎をはじめとした古典芸能に造詣が深い。本名は達児
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感想・レビュー

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かふ

18
江戸庶民の感情として、川柳があり、それらは浮世絵のごとく権力者の欲を明らかにしていた。江戸の川柳子(川柳作家)が『平家物語』を題材に川柳にするのだが、下ネタ川柳が多い。そんな中でも当時の権力者を自分たちと同じだと思う意識なのかもしれない。それは『平家物語』の「奢れるものは久しからず」に通じているのかもしれない。川柳で『平家物語』を読むのはわかりやすいと思うのは、短詩の定型がハマっていくからだろうか。当時の庶民が権力者に感じていた感情史であるかもしれないと思った。2025/02/01

buchiand(ブチアンド)

0
アニメや大河の影響もありなにかと話題になる平家物語を、江戸川柳がどう詠んでたのかよくわかった。川柳だからか皮肉る句が多くて、人物に対しても色んな見方ができるなぁと思った。2022/02/17

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