一私小説書きの日乗

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  • サイズ B6判/ページ数 277p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163818306
  • NDC分類 915.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

2011年3月から一年余の日々の記録。徹底的に自己からの眺めに徹した一人の作家の生活と意見がここにある。静謐で刺激的な一冊。

常識外れの芥川賞作家の一年

2011年3月から一年余の日々の記録。徹底的に自己からの眺めに徹した一人の作家の生活と意見がここにある。静謐で刺激的な一冊。

内容説明

規格外の作家は毎日どう生きているのか。2011年3月から一年余りの無頼の記録。どこまでも自己からの眺めに徹した一人の作家の生活と意見がここにある。

著者等紹介

西村賢太[ニシムラケンタ]
1967(昭和42)年7月、東京都江戸川区生れ。2007(平成19)年『暗渠の宿』で野間文芸新人賞を、2011(平成23)年「苦役列車」で芥川賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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厩戸皇子そっくりおじさん・寺

47
西村賢太の平成23年3月7日〜平成24年5月27日迄の日記。やはりこの人は現代のシンデレラボーイの一人だ。読んでいて羨ましい。西村賢太になりたくなる。健啖家で酒豪(驚くほど野菜を食べていない)。買淫の後は必ず喜多方ラーメン。DVDは金田一ものや新撰組もの。編集者達との時々起こる衝突。そして一種感動的な文学への真面目さ。この人にはこのまま元気で居て欲しい。現在、書くものの内容が気になる数少ない一人。2013/03/24

抹茶モナカ

33
芥川賞受賞後の2011年3月からの日記。高田文夫のラジオ番組を聴いて、小説を書き、テレビに出る。忙しそうな日々。確定申告の話なんかも出る。散々な主人公の私小説を書きながら、金持ちになって行く西村賢太さん。文学への愛を感じさせてくれる日記で、自分の好きな物に執着する姿が眩しい。2017/04/29

百太

27
震災直前の3月7日からその年いっぱいの日記。あの震災に影響されない人が居たんだなと。それも東京に住んでる小説家で。ちょっとびっくり。ある意味メンタル強くてお見事です。2019/02/11

犬こ

23
芥川賞受賞後、1年間の日記的手記(メモ?) 賞を受賞した後の作家は、こんなにも仕事があるですね。食べたものが必ず記録されており、贅沢ではなく、コンビニ食や赤いきつねが、やたら多い(笑)他シリーズもあるので読んでみようと思いました。2016/11/08

梟をめぐる読書

21
日本で一番〝無頼〟な私小説作家が芥川賞フィーバー後に経験した、公私にわたる日常の変化(周囲の反応からメディア出演まで)の全記録。いわゆる美文調のエッセイではなく、文体も報告的で素っ気ないものなのだが、普通の作家ならまず伏せるような「業界裏話」もぽんぽんと飛び出してくるので最後まで飽きずに愉しめる。それにしてもあの体格に見合ってというべきか、昼食から晩酌までの食事量がとにかく凄まじい。なぜこうまで律儀に毎日の食事内容を伝えてくれているのかは謎。買淫の報告もあり(こちらは対照的に「買淫」の二文字だけ)。2013/03/02

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