文春新書
入れ歯の文化史―最古の「人工臓器」

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  • サイズ 新書判/ページ数 230p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166601189
  • NDC分類 497.5
  • Cコード C0240

内容説明

歯を失うことは、食べるのに不自由なだけではなく、いつまでも威厳や容貌を保ちたいリーダーや女性たちにとっては、まさに人生の一大事であった。しかし、悲しいかな、なくした歯は人工的にしか補えない…。五千年前、「入れ歯らしいもの」が作られてから、近代科学に基づく「噛める入れ歯」が登場するまでの歴史を、興味深いエピソードで綴る。併せて、現代の義歯製作の実際、未来の入れ歯の展望など、長寿社会に益々必要となる知識が満載。

目次

第1章 入れ歯のための科学―歯科補綴学とは?
第2章 入れ歯に歴史あり―歯科医学史概説
第3章 ワシントンがしかめ面のわけ―アメリカでの歯科医学の勃興
第4章 本床義歯、これぞ日本の職人芸―わが国の歯科医療の歩み
第5章 口中医から歯科医へ―近代日本の歯科医学の開拓者たち
第6章 高度な「人工臓器」をめざして―発展を続ける現代の歯科補綴学
第7章 「抜くな、削るな、殺すな」―新しい歯科医学と未来の入れ歯

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

迷探偵有栖

1
とても原始的(?)な入れ歯から、現在の芸術的(笑)な入れ歯になるまでの成長や、欧米諸国や日本の歯学界の成長、入れ歯の種類や簡単な作り方、取り扱いの注意など、手広くカバーしていた。 深くは触れられていない点もちょこちょこあったが、説明がわかりやすかったし挿し絵なども多いと思うので入門書(?w)とかには良いと思う。 日本の木製入れ歯には感嘆。2008/12/18

ユウユウ

0
知識にもなったし、面白く読めた。砕けすぎず、専門的過ぎず、わかりやすい良書。10年以上前の本なので今はどうなってるのか興味が湧く。

☆☆☆☆☆☆☆

0
入れ歯を人工臓器とする視点は面白いけど、それだけかなぁ。入れ歯の話をしたいんだか、日本の自慢がしたいんだか、歯科学の歴史を教えたいんだか、よくわからん。なにより、自分の信仰する医学以外はみんな野蛮って物言いがすごく気になった。2012/08/02

Takehiko Kubota

0
かなり昔に書かれた本だが、月刊保団連のエッセイで著者を知り購入 歯科医学の歴史を知る上で良い本2025/04/24

風見じじい

0
欧米に比べて、日本の入れ歯ははるかに速い時代に使い物になるものができていた事実に驚きました。職人の手先の器用さには驚くべきものがあります。欧州の入れ歯のつくり方とは文化的な差を感じます。2018/04/28

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