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文春新書
サウジアラビア現代史

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  • サイズ 新書判/ページ数 246p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166601073
  • NDC分類 228.61
  • Cコード C0222

出版社内容情報

アメリカが血眼で探す重要犯罪人、国際的テロリズムの指導者ラディンが、この親米の王国で生まれたのもけっして偶然ではなかった

内容説明

石油とイスラームと。国際テロリスト、ラディンはなぜこの国に生まれたのか?中東現代史の皮肉がそこにある。

目次

第1章 アラビアとイスラーム―イスラーム誕生以前、そこは部族社会だった
第2章 アブドゥルアジーズの戦い―宿敵イブン・ラシード家を倒すまでの道のり
第3章 ヒジャーズ征服―聖地奪回、国家統一で最も腐心したことは?
第4章 王国の成立と獅子身中の虫―不満部族反乱、隣国の横槍に苦悩する新王国
第5章 石油の発見―米英の石油開発競争は王家に莫大な金貨を…
第6章 アメリカへの急接近―パレスチナ問題を残しつつ親米路線へ向かう
第7章 アラブ民族主義の嵐の中で―「砂漠の豹」を失った王家の疾風怒濤の10年間
第8章 意欲的な国土開発―「福祉国家」への変貌を狙うファイサルの戦略
第9章 石油武器の発動―第四次中東戦争に際し、遂に「石油を武器」に
第10章 2つの戦争の間で―イ・イ戦争から湾岸戦略にいたるまでの模索
第11章 初「議会」は開設されたが―真の近代化・民主化を問われる王家の今後は

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

香菜子(かなこ・Kanako)

33
サウジアラビア現代史。岡倉徹志先生の著書。トルコで起きたサウジアラビア人記者死亡事件のニュースを見て読みました。サウジアラビアの歴史、王族が持つ巨大な権力、石油とイスラム教との関係、言論統制。異常で非常識とも思えるサウジアラビアの状況だけれど、簡単に変わりそうもありませんね。イスラム社会は複雑です。2018/10/24

coolflat

13
サウジアラビア史大まかな流れ。イブンサウードのネジド王国がヒジャーズ王国を1924年に吸収。1932年国号をサウジアラビア。121頁。武器貸与法が米国とサウジアラビアの軍事協力関係の始まり。134頁。両ハシーム家のイラク、ヨルダンを中心とした中東協力機構作り(イラクはイラク、シリア、ヨルダン、パレスチナを一体とする「豊かな三日月地帯」構想を、ヨルダンはヨルダン、シリア、パレスチナ、レバノンを統合した「大シリア」構想を提唱していた)に対し、エジプト、サウジアラビアは共に警戒し、1945年アラブ連盟を発足。 2016/02/17

東側ギャン

2
マフティーって(マフディ?同じ意味やろ)出てきてテンション上がって踊りそうになった。まぁそれは冗談としてこの世代前後まで大体人口爆発の懸念のほうが多いのはおそらく我々世代以降だと肌感覚で理解できないなーって思った。あくまで2000年までのサウジアラビアのお話2023/05/26

富士さん

0
再読。サウジアラビアの20世紀の歴史を扱った本。なので9.11以降には触れられていません。ですが、どのように建国してどのように石油に浸かっているかが手堅く描かれており、基礎知識を得るには十分だと思います。聖地を持ちスンナ派原理主義の国でありながら、アラブの王様のイメージを地で行く王族たちの生活。莫大な金をばらまいてアメリカ人マムルークを動員した軍事力のように、独立独歩の遊牧民がジャブジャブとお金に浸かればどうなるかという歴史上数あるエピソードをそこに見せてくれる、いろいろと興味の尽きない国であります。2016/07/19

ドリアン・グレイ

0
世界大戦以前からのサウジアラビア現代史をまとめた本。前半は飛ばしてしまったが第二次大戦後あたりから面白くなった。サウジアラビアの王族が腐敗しているのは結構昔からだったんだなと。レンティア国家の典型だと思う。進まぬ民主化(女性が車を運転できずにデモをしたのは驚き)や四半世紀で倍増する王族の人数など問題は多い。9.11以前の本なので古いのが玉に瑕か2015/12/01

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