出版社内容情報
聖書、ギリシア神話から近代の名作・大作までワインとヒトにまつわる面白エピソードを紹介、ヨーロッパ文明史の源流をさがしあてる
内容説明
むずかしい、わからない、だから古典はつまらない。聖書、ギリシア神話、ドン・キホーテ?当然、昔、読んでいるはずだが…。アヤシイ記憶をたよりに、私たちはそう考えながら、読むのは明日、と先送りにしてはこなかったか。ところが古典解読のキーワードは意外や意外、私たちの身近なお酒「ワイン」の中にあったのだ!ワインという視点から古典の窓を覗いてみたら、ヨーロッパの時代も、言葉も芳しい文化の香りも、グラスの中からたちのぼってきた!オオオカ流、ワインのよみかた。
目次
大洪水のあと、ノアは酔っぱらった―『聖書』
ギリシアの神々はわがままだった―『イーリアス』『オデュッセイア』
生の根源はディオニュソス―『バッコスの信女』
ワインに溺れて滅んだローマ帝国(『アエネーアス』とホラティウス;『サテュリコン』)
ワインと聖杯伝説とイギリス人―『アーサー王の死』
愛はすべてを征服す(『カンタベリー物語』;『デカメロン』)
おいらはすっぱいキリスト教徒―『ドン・キホーテ』
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
伶夜
7
キャンティが出きるまでの話、「オーレ」という掛け声の由来。 ワインの由来の話とかは全くなかった2017/09/03
ナオ
0
△*2012/07/07
Skywriter
0
ワインが歴史にこれほどまで影響を与えていたとは!と思わされるエピソードが満載。サブタイトルどおり、聖書や神話、文学でどうワインが取り上げられているかを探ることで当時の社会の姿を描き出している。さすが、美味しいだけのことはあるなあ。特に、ローマ帝国の版図がブドウを育てられる範囲という指摘は面白かった。2010/04/05