出版社内容情報
左右は東西、船の停泊は結婚、古代エジプト人が発明したヒエログリフ（神聖文字）で読み解いた三千年前の神、来世、日常生活の謎
内容説明
古代エジプトでは、なぜ左右は東西、結婚は船の碇泊、正義はダチョウの羽であらわされたのか？なぜフンコロガシは太陽の守護者なのか、黒はどうして再生を象徴する色なのかなどなど、五千年前に誕生した古代エジプト文明をヒエログリフで読み解いた古代エジプト人たちの不思議な世界。
目次
第１章 大河ナイルの恵み
第２章 王と王の歴史
第３章 周辺諸国との関係
第４章 美術をよむ
第５章 象形文字ヒエログリフ
第６章 人、暮らし、知恵
第７章 神々と暮らす
第８章 永遠の生命をミイラに
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
92
タイトルに物語と銘打っていますが、物語ではありませんでした。それでも、古代エジプト人についてコンパクトにまとめられており、読みやすく面白かったです。文明や宗教、ミイラの意味など歴史がよくわかります。より詳しく知るならば専門書を読むべきだと思いますが、ざっくりと捉えるには良著だと思いました。ヒエログリフの一覧表が掲載されていたのも興味深いところです。2017/05/07
Koning
18
古代エジプト入門書としては手に入りやすさ、内容のマトモさ、色々見ても今一番じゃないかな？という1冊。新書でもバカにできないですな。このまま吉成せんせの中エジプト語入門書あたりに手をだしてしまうのもいいんじゃない？って感じでヒエログリフの例示がたくさん出てたりするのも良い。巻末のヒエログリフによる50音はまぁ母音がアレなので伝わらないはずなんだけど（そういう話も途中に出てきて子音だけ表記する言語の復元の難しさがわかる）そういうのが好きな人にも楽しめます。これはお勧め。2013/07/03
Saiid al-Halawi
10
ヒエログリフの例示が随所にあって、限定詞(決定詞)の使い方とかが解説されてるんで文法構造の面白さが分かる。重チャリは中王国時代に闖入したヒクソスがもたらした。完全に良書だこれ2013/06/27
しゃるorまい
5
エジプト古代文明に興味があったのでなんとなく買ってはみたのですが、タイトルの「物語」が若干子供向けっぽい印象があって、長い間積んだままだったのですが、他のエジプト関連の本を読もうとした時にふとこの本の存在を思い出し、読んでおいたほうがいろいろわかりやすくなるかな、と思い、読み始めました。実際に読んでみると、古代エジプト人の文化や歴史がよくわかる、とてもいい本でした。個々の対象については専門書がいいと思いますが、全体像をつかむには優れた本だと思います。2015/04/13
naoto
5
読みやすかった！普通の歴史だけでなく、生活面の話も充実。そして、ヒエログリフ。古代エジプトと日本の古来の宗教観が似てるのも興味深いです。2011/05/04
