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文春新書
不登校の解法―家族のシステムとは何か

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  • サイズ 新書判/ページ数 229p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166600854
  • NDC分類 371.45
  • Cコード C0237

出版社内容情報

不登校など子どもの問題解決に、原因を作った犯人探しは果たして不可欠なのか? 家族というシステムを、ちょっと変えてやれば……

内容説明

あなたは“犯人探し”をしようとしていませんか?不登校、過食・拒食症、家庭内暴力など、子どもの問題行動を解決するのに、問題を作った犯人を突き止めてみても始まらない。家族をシステムとして捉え、そのシステムをちょっと変えてやれば…。わが国の児童相談機関における家族療法のパイオニアが、数々の事例にそって導く解決策は因果論のくびきを脱して、まさしく目からウロコの世界。

目次

決定
反応
人と人との境界
父親さまざま
母親の不安、妻の不満
夫婦で両親
ストレス
健全と不健全
ペット
空き椅子〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たらこ

3
システム論を基にした、相談活動の断片的な提示。うまくいった例もうまくいかなかった例も。もう少し具体的、細かいところが知りたいひとには向かないが、雰囲気を味わうことや、多様な家族の有り様を知るにはいいのかもしれない。2015/07/05

saiikitogohu

1
「誰もやろうとしないから何もかもが自分にかぶさってくる、と母親は訴えます。しかし、…『お母さんは何でも自分の思うようにしたくて僕らのすることは気に入らないんです。だから我が家の男は、勝手に何もやらない方がいいんです』というメッセージとは裏表」(83)問題解決に原因は要らない「もし彼女が何も起こさず、そのまま時間が過ぎていったら、潤子にとって家族とは何だったのでしょう」(98)「自他の区別が曖昧な会話」「麻雄くんの気持ちを言い当てようと…指示をしないこと」(197-198)名付け、から見える家族関係(一章)2018/05/27

ごんぼじぃ

1
▽家族ってやっぱりオモシロい。 ▽各々の家族なりに問題解決を図ろうとしたり、外界からの刺激に対応しようとしたりしていて、まるで一つの生き物みたいに均衡を保とうとするんですね。 ▽でも、、、問題が長引く時はその何かが上手く回っていないということ。そういう時には、あまり自分たちで何とかしようとせずに、信頼できる専門家を探して助けを求められるといいのだろうけど…適度な柔軟性と開放性のある家族でないと、それ自体も難しいというところに二律背反性がある。 ▽時々は、自分の家族を客観的に眺めてみるというのもオモシロい。2013/06/17

Amanogawa

0
不登校に限らず、家族内で乗り越えなければならない状況が発生した際に援用できそうな48のエピソードが列挙されているのが特徴。 例えば、第3章に「日常的対応と特例的対応の区別ははっきりつけておかなくてはいけないのではないか」(p.57) という一文が出てくるが、この考え方は生活のあらゆる場面に活用できそうだ。 本書は「家族関係の“解決法”」を提示しているわけではない。しかし、48もの事例を読めば、著者の言う「問題解決が問題」(p.4) という視点を持つことの有効性を理解できるようになると感じた。2013/02/17

ニッツ

0
不登校が良いと思う親がいる訳はなくて、それも含めて自分の子を受け止めようと考えを深めていこうとしているのだろう。親が子を指導して常識的のことを教えていかなきゃいけないけれど、家族の依存の度合い、決定権の偏りとかが問題だって。でも、うまくいかなければ、方法を変えてやってみよう、とも。不登校の家庭って、大変だよ。2019/05/26

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