出版社内容情報
抗ガン剤はなぜ効かないのか。転移ガンの意外な弱点とは?ガン研究のメッカ「アメリカ国立ガン研究所」から発信される最新のトピックス
内容説明
ただ一つの遺伝子の異常ではガンにはならない。人の発ガンには、少なくとも八から十以上の遺伝子の異常が関与している。細胞を自然な死に至らしめる遺伝子の乱調、生体の成長を促進する遺伝子の暴走…。「ガン遺伝子」と呼ばれていたものの正体が、いま、ようやく見え始め、その知見は直接ガン治療の武器になりつつある。―世界のガン研究の中枢、「アメリカ国立ガン研究所」で三十余年の研究歴を持つ著者が、易しく解き明かす最新のトピックス。
目次
第1章 クローン羊とガン細胞
第2章 ガン化と細胞の「死」「不死」
第3章 ガンはどこまで「異物」なのか
第4章 ガン遺伝子とは何か
第5章 細胞周期環状線
第6章 体制化したガンへの挑戦
第7章 破壊的侵略につきまとう弱点
第8章 制ガン剤はなぜ効かなくなるのか
第9章 アメリカの対ガン総合戦略
第10章 ガン研究の日米協力