出版社内容情報
望遠鏡から宇宙を覗くのが仕事、実は「文系」天文学者が古今東西の文学作品や日常に潜む科学のなぜ?をやさしく解く科学エッセイ
内容説明
研究のかたわら、手当たり次第に本を読んできた“文系”天文学者が、古今東西の文学作品をひもときながら、ユーモアあふれた語り口で身近な科学の話題を紹介する。漱石の「猫」と慣性の法則、天文好きのシェークスピアが作品に込めた皮肉、予知夢と月の万有引力の関係、定家「明月記」の天変事象の記録、「木枯し紋次郎」と「もんじゅ」の事故との関連…などなど、楽しく役に立つ科学エッセイ。
目次
マグデブルグの半球よ
眠れる猫、力学の法則を学ぶ
俺は北極星のように不動だ
篠懸を黄ばませる秋風と共に
ゆく河の流れは絶えずして
ほとけは常にいませども
お月さまいくつ 一三七つ
もろともに宇宙の微塵となりて
丑時客星出觜参度
地球の上に朝がくる
「木枯らし」「もんじゅ」ろう
虹の女神イリスの嘆き
てふてふが一匹
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takao
3
ふむ2024/05/20
ギルヲ
2
面白く読みましたがたぶん私は理系のことはあんまり理解できてません(泣)が、「眠れる猫」や「お月さまいくつ」、「木枯らしもんじゅろう」や「てふてふが一匹」なんかはすんなり納得できたりしてちょっと賢くなった気分(なんだそれ)でした。2018/08/04
naoto
1
文学に題材を取った?科学エッセイって感じかな。科学的な話なんだけど、肩の力が抜けて気楽に読める感じがいい。大切なことは、目に見えないんだよね。2020/05/24
オランジーナ@
1
科学エッセイ。科学の理論負荷性に触れていたりして面白いのですが、少しぐらい図が欲しいところでした。2017/07/18
たにかわはつき
0
文学作品を通して、科学に触れる。とても面白かったです。シェイクスピアや夏目漱石の作品を違った視点でじっくり読み返したくなりました。2014/05/15