出版社内容情報
「キレる子供」の原因は幼児期の"脳教育"にある。IQやEQではなく、自我の座"PQ"をいかに育むかが幼児教育のカギを握る
内容説明
人の親なら誰でも、自分の子どもが明るく元気に、そして愛情深く聡明で個性的な人間に育ってほしいと願っているだろう。そういう子どもたちが増えることこそが、日本の、いや、世界の未来にとって、とても大切なことだ。しかし、現状は逆のように見える。なぜか?そして、どうしたらよいのか?その答えは「幼児脳教育」にある。
目次
第1章 教育とはすべて「脳教育」である
第2章 八歳までが勝負!
第3章 サルからヒトへ―進化する脳
第4章 いかに育てるか
第5章 人間らしく育てる―“PQ”教育とは
第6章 なぜ、教育は荒廃してしまったのか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hachi_bee
5
著者は脳科学の専門家らしい。分野は認知神経科学。ボクには難しかった。基礎知識が足りなかったか? p.96の「好奇心がヒトの脳を進化させた」は種としてのヒトについて書かれているが、多分個人としても好奇心なしに成長はないのだろうなぁ等とも。 第6章は、それまでの話題から乖離しているような気がしたが、それもボクの読解力の不足から来るものなのだろう。 いつか再読するかも。幼児教育を志す娘が読んだら感想を聞かせてもらおう。 2019/04/07
isao_key
5
全体的には、かなり専門的な分野や用語が使われて説明されているので、気軽に読めるような本ではない。特に1,2章は、脳のメカニズムについての説明が長い。初期マルチリンガルの脳内では「日本語用区画」「英語用区画」とはっきり区画分けがされていて、各々の言語は区画ごとに処理されるので、神経回路における混乱は起こらずスムーズに処理される。しかし後期マルチリンガル(およそ8歳以降)の場合にはこのような区画化は起こらず、重なり合う形で複数の言語が処理されるため、混乱が起こり真のマルチリンガルとはならないようである。2014/02/25
杜子春
4
記録2021/01/11
かりん
4
この本を読んで、脳は0歳から8歳にかけて 形成されることが分かった。 好奇心を自発的に育てるには環境が大事と今更ながらそれしかないように言い切ってしまうから教育格差というものがあることがわかった。好奇心の発動条件は2つ。それは憧れと習慣。初期の好奇心を自発的に発動するには憧れでストレスに耐えられるようになる頃からは習慣による好奇心の引き出しが効果的。だから環境が大事なのはもちろんだけれど、憧れる対象がなければ環境をいくら揃えても何にもならない。また学校教育が上手く行かないのも、先に習慣に拘るからと学んだ。2018/09/03
Hachi_bee
3
前回読んだときには第二章に関心が及ばなかったが、今回は第二章の「性格も親に似る」にショックを受け、納得した。 前回と今とで、僕自身にどういう変化があったのかが気になる。 前回読了日は2019年4月7日となっている。2021/08/08