出版社内容情報
80周年記念出版 春秋時代、奇蹟のひと重耳の生涯!
放浪する公子重耳とその家臣たち。十九年におよぶ旅のすえ真の覇王として晋国にかえるまでの波瀾の生涯。これこそ歴史小説の醍醐味
担当編集者より
「口をあけると、その者は晋人(しんひと)であることがわかる。歯が黄色いからである」。あざやかな一行にはじまる、この記念碑ともいうべき大作を九百頁をこえる一巻本として特別編集。国を追われ放浪の身となった公子重耳とその忠臣。節義をつらぬき身をひく。欲望にまけない。人のまえにでないことで王位を得るまでの波瀾と苦難にみちた遍歴の日々。それはじつに十九年に及びました。作者はこの人物をえがこうと心にきめ、完成にいたるまで十三年を経たそうです。歳月が生んだ作品。(MK)