出版社内容情報
幕末、時代の煮えたぎるなかで、懸命に蘭学と取り組んでいった男たち──幕臣松本良順を中心として、彼らの生きざまと新しい時代へのエネルギーを見事に描く大作
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケン
1
学問の輸入による日本の医術の発展と幕末の変遷物語でした。乏しい情報での新しい物の取捨選択。あの時代の人々の信念は何により作られたのでしょう。2023/10/12
なぜか?カープファン
1
鎖国の中での彼等の外国語と技術医学の習得は大変な苦労の連続、奇跡だ。新しい情報に対する飢餓的知的好奇心のエネルギーだ。オランダ人教師の知識の伝達の真摯な使命感は本当にありがたかった。日本人はもっともっとオランダに感謝していい。2020/05/30
アンディ・ワイス
0
やはりこの小説の主人公は蘭学であった。しかも司馬氏が時代を見たかったと言っているのに同感。時空を超えて会ってみたい、見てみたい人や事柄があるんですな。2022/10/10