出版社内容情報
幕末、時代の煮えたぎるなかで、懸命に蘭学と取り組んでいった男たち──幕臣松本良順を中心として、彼らの生きざまと新しい時代へのエネルギーを見事に描く大作
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Book Lover Mr.Garakuta
15
【図書館】【速読】:江戸幕末の蘭学の話は、傑作だった。他短編も面白かった。この全集を読んでいて、彼の声が聞こえていたような気もするが、只の気のせいだろうと思った。今頃は天国で、過去の偉人と呑み乍ら生活してると思う。2024/12/29
ケン
1
学問の輸入による日本の医術の発展と幕末の変遷物語でした。乏しい情報での新しい物の取捨選択。あの時代の人々の信念は何により作られたのでしょう。2023/10/12
なぜか?カープファン
1
鎖国の中での彼等の外国語と技術医学の習得は大変な苦労の連続、奇跡だ。新しい情報に対する飢餓的知的好奇心のエネルギーだ。オランダ人教師の知識の伝達の真摯な使命感は本当にありがたかった。日本人はもっともっとオランダに感謝していい。2020/05/30
アンディ・ワイス
0
やはりこの小説の主人公は蘭学であった。しかも司馬氏が時代を見たかったと言っているのに同感。時空を超えて会ってみたい、見てみたい人や事柄があるんですな。2022/10/10
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- 和書
- 市川房枝集 〈別巻〉