出版社内容情報
落差
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
キムチ
17
余りの面白さで、読み耽ってしまった。まさに清張したというか。 昭和30年代教育界だろうか。教科書採択問題は堅固な砦に囲まれており、よくぞここまでと感嘆する気持ち。決めつけてはいけないが胡散臭い「教授」という職業、「監修」リベート問題、中央と地方回り現場、男女の社会的位置関係・・随所に「落差」をにおわせる手法に酔わせられる。 点のうごめきがラストに向かい収斂して、不可測のもとに同芯円になってラストになだれ込む。無駄もそう感じさせないほどに計算された展開。 昭和の空気が殺人なき小説の完成度を高めている。2013/11/15
TAKAMURA
0
読みながら、自分はどちら側の人間なのか、そしてどちら側になりたい自分なのかを思いながら読み進めた。2024/09/01
-
- 電子書籍
- 「社会を変える」を仕事にする ― 社会…
-
- 和書
- 赤眼評論 文春文庫