出版社内容情報
わるいやつら
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
グラスホッパー
8
愚かな男、医者の息子、戸谷信一。生まれた環境で、生活の苦労をした清張とは対照的だ。数十年ぶり再読。2024/10/21
四面楚歌
4
予想通り面白かった。わるいやつら過ぎる。戸谷の医者の立場を利用しての犯罪は許せない。清張作品には唇が特徴的な人がちょいちょい出てくる。そのたびに「清張先生登場!」と思ってしまう。まあ出てこなくてもいつも影から見ている感じはするけど。2023/03/31
あやぽん
1
いや、「ほんとに、アンタ達『わるいやつら』だよ…と思わされました。ただ、人の欲・心の奥がとても丁寧に描写されていて、『わるいやつら』に自分もいつ転落するか分からない、という感想を持ちました。一体、だれがいちばん「わるいやつ」なのか。何が「悪い」のか。考えさせられました
bigbenbigben
1
この時代は人とのコミュニケーションは本音の探り合いだったが、SNS全盛の現代では発言した内容はすべからく公的な意味合いを持つ。主題とは離れるが、十数年で社会におけるコミュニケーションの基本姿勢が大きく変わったことに思いを馳せてしまった。2018/01/27
TAKAMURA
0
この暑さに負けずに全集を読み進めてきたが、この作品は私の肌に合わず、されど結末は気になり読み進めた。 最後の主人公が見る建築現場のシーンが素晴らしいと思った。次は<波の塔>か?2024/08/14