出版社内容情報
土曜の朝猟銃殺人の嫌疑を受け、その夜自宅に妻の死体…二重殺人を疑う田舎警察と虚々実々のかけひきで日曜の朝までに真犯人を掴まえようという小味のきいた傑作
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
S.Mori
6
村上春樹氏とのコンビで有名な安西水丸氏の洒落た表紙のイラストに惹かれて、古書店で買った本でした(130円でした。笑)。表紙の雰囲気通りのセンスの良いミステリで、登場人物やプロットもよく書けています。主人公に殺人の容疑がかけられ、彼の妻は殺されてしまいます。主人公がじわじわと追い込まれて絶体絶命のピンチに陥る過程はサスペンス十分です。結末はハッピーエンドで後味が良いので、安心して読めます。このような古き良き時代のアメリカの小説は味わい深いです。2019/06/17
koo
3
絶海の訪問者を読んで以来久々のチャールズウィリアムズ作品はアンドリュウガーヴを彷彿とさせる巻き込まれ型スリラーでした。主人公が殺人容疑をかけられ、逃走及び犯人追跡から大団円まで僅か200ページ弱ながらスピーディーで起承転結のしっかりした作品でした。殺人容疑なのに深刻さがなくどこかのんびりした雰囲気、ハッピーエンドの結末までガーヴそっくりでしたね(笑)1962年作という事で作風が似ているのも納得、久々にガーヴの未読作品も読みたくなりました、スリラーの佳作でしたね。2022/04/18
陽一
3
主人公の決断力と行動力には驚く。それに他人の助力。危機を乗り越える要素。真相が明らかになったあとの、不思議な関係性。なぜかうまくいってしまう。短く読みやすい一冊2015/05/30
kanamori
0
☆☆☆2013/09/27