芥川賞全集 〈第9巻〉

芥川賞全集 〈第9巻〉

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  • サイズ B6判/ページ数 402p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784165071907
  • NDC分類 913.68

出版社内容情報

在日朝鮮人としての苦渋を清洌な文体で支える李恢成氏の「砧をうつ女」。豊かな感受性で、「オキナワの少年」の見た基地沖縄を描いた東峰夫氏他四氏の新しい文学

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kaizen@名古屋de朝活読書会

106
李恢成「砧をうつ女」、東峰夫「オキナワの少年」、宮原昭夫「誰かが触った」、畑山博「いつか汽笛を鳴らして」、郷静子「れくいえむ」、山本道子「ベティさんの庭」。「誰かが触った」が、癩診療所の課題を描写していて分かり易かった。「いつか汽笛を鳴らして」は、さっぱりわからなかった。2014/02/17

michel

6
郷静子『れくいえむ』いったい戦争とは何だったのか。戦争の実態というものを現実そのものの中で体験しながら、模索していく節子。敗戦後の真っ暗な防空壕で、彼女が最期に見たのは何だったのか。強く心が締め付けられる秀作だ。2022/10/09

うぃっくす

3
年が経って時代も変わって在日朝鮮人とか戦争の話とかが増えてきた。ずっと候補にあがってた李恢成さんが受賞できたのはよかったなと思う。「砧をうつ女」よかった。「オキナワの少年」はオチが少し不満。「誰かが触った」よかったけど歌子のひねくれた感じが急になくなっちゃって残念。「いつか汽笛を鳴らして」人間のあまり見せたくない部分がよくでててよかった。「れくいえむ」長いし暗いんだけど続きが気になって読んでしまう勢いがあった。「ベティさんの庭」国際結婚のリアルってこういうものだと思う。2017/04/08

midorikawa-e

2
昭和46年下半期から47年下半期の作品が収められています。それぞれに面白い作品だったと思います。デビューして間もない作家ですし、未熟な部分はあるにせよ、勢いのある時期の作品であることは間違いないです。もちろん、流行作家や大家の筆のすさびでもないですし。今では、一般には忘れ去られた作家も当然含まれますが、時代を感じさせるところも良いです。2015/05/13

かっこ

1
砧をうつ女・オキナワの少年・誰かが触った・いつか汽笛を鳴らして・れくいえむ・ベティさんの庭 72年下半期~73年下半期の受賞6作品。「れくいえむ」がよかった。2021/05/10

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