出版社内容情報
戦争に勝利を収めたものの日本軍の損耗は甚しかった。米露の思惑と国内の反講和気運に苦悩する小村全権を描く最終巻。愈々完結!
内容説明
ルーズベルトの提案により講和談判の席についた両国だが、講和条件をめぐり激しく対立、議場は和平ならずの空気に支配された。注目の最終巻である。菊池寛賞受賞。
目次
ルーズベルトの策謀
ポーツマスへの道
小村全権出立つ
ウイッテの秘策
予備会談
小村の孤軍奮闘
樺太割譲をめぐって
秘密合意
ルーズベルトの変心
ポーツマスの憂鬱
談判か戦争継続か
屈辱の講和
和議の代償
反講和気運
日比谷焼打事件
秋晴れの調印式
小村全権病む
歓呼なき帰国
戦いすんで