感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
田中峰和
4
その名の通り、死を語るカフェ。超高齢化社会とは、身近に死を迎える人が多い社会である。2038年には、総死亡者数が170万人になると予想される。死について語ることはタブー視され、わざわざ他人が集まって死を語るなど、以前なら考えられなかった。死そのものを縁起でもないと考えないようにしてきたのが、これまでの社会。だが、生きる者には必ず死が訪れる。病に侵されて死を予測する者にも、健康に暮らす者にも、時期を別にすれば必ず死はやってくる。コロナ禍が死生観に影響を与えたこともあって、デスカフェの認知は広がったようだ。2025/04/06