陰謀論百物語

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陰謀論百物語

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  • サイズ 46判/ページ数 320p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163920818
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

 一国の大統領が突然、近隣国によって連れ去られ、裁かれる。
 国家間ではミサイルが飛び交い、他国への攻撃を想定した大規模演習が行われる……。

 かつてなら、まさかまさか、と笑い飛ばされていたような出来事が次々に現実になる世の中で、もはや陰謀論は「陰謀論」では済まされなくなっているのかもしれません。

 何が本当で、何が嘘なのか。

 収録作「陰謀論百物語」では、?燭を前にずらりと座った高名な”陰謀論者”たちが百物語を繰り広げます。
 曰く、ロシアのウクライナ侵攻には、ホワイトハウスの地下に存在すると言われる「ブラックハウス」が関係している。曰く、スマホの自撮りで顔が長く写るのは、女性に美しくあらねばという意識を植え付ける「ルッキズム推進勢力」(通称:ルキ推)の策略によるものだ。曰く、「人類の月面着陸成功は陰謀である」という陰謀論は、陰謀である……。

 嘘のような陰謀論はしかし、似非陰謀論を広め、世界を混乱させて支配しようとする影の組織が故意に広めているものらしい。それこそが陰謀なのだ、と主張する男まで現れーー

 その他、突如厳しくなったコンプラに戸惑う刑務所帰りのヤクザに、「忖度」を合言葉として村おこしに励む村議会の面々、マスク拒否男改め「ゴネラ」とマスク警察改め「モンクコング」の真剣勝負まで……。
 コロナ禍を前後して書き紡がれた粒ぞろいの全7編、とくとお楽しみください。


【目次】

ハードボイルド・ルール
パスワードを入れてください
サクマ型ロボット2号
ああ美しき忖度の村
陰謀論百物語
モンクコング対ゴネラ2021
戦争過敏シンドローム

内容説明

厳しい法令遵守に戸惑う刑務所帰りのヤクザ、由緒ただしき「忖度村」の村おこしは忖度まみれ、パスワードに次ぐパスワード…どいつもこいつもどうしちまったんだ。7つの現代奇譚。

著者等紹介

荻原浩[オギワラヒロシ]
1956年、埼玉県生まれ。成城大学経済学部卒業。広告制作会社勤務を経て、フリーのコピーライターに。97年『オロロ畑でつかまえて』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2005年『明日の記憶』で山本周五郎賞、14年『二千七百の夏と冬』で山田風太郎賞、16年『海の見える理髪店』で直木三十五賞、24年『笑う森』で中央公論文芸賞受賞。20年『人生がそんなにも美しいのなら』で漫画家としてもデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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starbro

206
荻原 浩は、新作をコンスタントに読んでいるさいたま地元作家です。タイトルからイメージした内容(百物語連作短編集)と異なりましたが、ユーモラスでバラエティに富んだ短編集で、楽しめました。 オススメは、表題作『陰謀論百物語』&『戦争過敏シンドローム』です。 https://books.bunshun.jp/ud/book/num/97841639208182026/04/28

hiace9000

125
荻原流奇譚・七短編。人の心に棲みついている「闇」や、普段は隠すヤスリの目のようなざらついた部分。それらに正直辟易とし、心から嫌悪しながらもどこかでそれを期待していたり、あるいはどんな凄惨な形であっても躊躇することなく復讐してやりたいと願う、同じ心にあるもうひとつの「闇」…。深刻になり過ぎない荻原タッチの軽妙な笑いとオチに悲哀を織り交ぜながら、七編いずれもに"どいつもこいつも"な人物が登場。暗闇に灯り揺れ動く蝋燭、その周りに群がり無心に踊る―そんな人々こそ、実は自分なのかも知れないと気づき、慄くのだ。2026/05/17

タイ子

105
今の世相を皮肉りながら、クスッと笑わせ切なさもはらんだ7つの短編集。何でもかでもコンプラを叫ぶ世の中で4年間網走刑務所にいたヤクザの男がこのたびめでたく出所した。子分は交通遵守、親分は禁酒、禁煙。面白くもない社会に反抗した男。ラストの「あれ?」が悲しい。悲しいと言えば、子供のいじめ問題。被害者の児童がロボットになってもイジメられる。不条理すぎる世の中。コロナ時代のマスク問題。これは短編集で既読ながらやっぱり笑った。パスワードね、これは思わず頷いちゃうけど空にでっかい…SF全開。荻原流のアピール、面白い。2026/05/03

☆よいこ

104
表題作を含む7編、風刺と皮肉に満ちた世にも不思議な物語▽[陰謀論百物語]陰謀論は陰謀だとする陰謀[ハードボイルド・ルール]コンプラ重視ヤクザ小説[サクマ型ロボット2号]イジメ不登校がロボットで帰還[パスワードを入れてください]UFOが現れ会議、議場に入るためのパスワード忘れ[ああ美しき忖度の村]そんなもんだよ[モンクコング対ゴネラ2021]コロナ禍マスク警察オバvs絶対マスクしないマン[戦争過敏シンドローム]戦争文学。妄想が現実に▽どいつもこいつもと上から目線で読めば面白いかもだけど風刺だと読むと苦い。2026/05/27

はにこ

88
何だろう。何を読まされてるのかとも思いながらもスイスイ読めてしまう。ホラー的なやつかと思ったらブラックな感じの短編集。パスワードを入れてくださいは、他人事とは思えない。パスワード、忘れるよなぁ。戦争過敏シンドロームは、不思議さが割と好みだったかな。2026/05/23

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