出版社内容情報
執筆足かけ十年。宮本文学、初の歴史小説、全四巻の第三巻。
時代背景は、下関戦争(1863~64)から大政奉還(1867)、鳥羽・伏見の戦い(1868)を経て、明治新政府が本格的に発足するまで。
主人公・川上弥一は新時代に対応し、富山の薬売りを近代的な「カンパニー」に脱皮させようとする。
日本の夜明け前を、勇気をもって駆け抜けた人々の姿を描く!
「一身にして二生を経る」ほどの幕末維新の激動を乗り越えた日本人のたたずまいが巨匠の筆で活写されている。この小説は混沌の現代を生きる私たちの心の支えだ。
--磯田道史(歴史学者・国際日本文化研究センター教授)
全四巻それぞれに違った著者直筆の「ことば」が入った初回配本限定特典「讀む藥」付。
内容説明
危機の時代を生きた商人たちの成長物語。大政奉還により、幕府から新政府に権力は移ろうとしていた。他方英米などの列強が、日本の富を虎視眈々と狙っている。医術の世界にも、西洋の薬が流入しつつあった。主人公・川上弥一は新時代に対応し、富山の薬売りを近代的な「カンパニー」に脱皮させようとする。グローバリゼーション、通貨変動にさらされる日本人への道標。宮本文学初の大河歴史小説、維新激動編!
著者等紹介
宮本輝[ミヤモトテル]
1947年、兵庫県神戸市生まれ。追手門学院大学文学部卒業。広告代理店勤務を経て、77年「泥の河」で太宰治賞を、翌年「螢川」で芥川賞を受賞。その後、結核のため三年ほどの療養生活を送るが、回復後、旺盛な執筆活動をすすめる。『流転の海』(全九部。毎日芸術賞)『優駿』(吉川英治文学賞)『約束の冬』(芸術選奨文部科学大臣賞)『骸骨ビルの庭』(司馬遼太郎)等著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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