〓か真言か

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〓か真言か

  • 五十嵐 律人【著】
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  • サイズ 46判/ページ数 288p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784163918860
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

新任判事補と癖が強すぎる裁判官が、市内で起こる特殊詐欺事件に挑む。現代の姿を「司法」であぶりだす社会派リーガルミステリー。

日向由衣は裁判官に任官して三年目。念願がかなって志波地方裁判所の刑事部に配属された。しかし、異動が決まった直後から、直近の先輩となる紀伊真言(まこと)裁判官にまつわるさまざまな噂が耳に入っていた。しかも、そのほとんどが悪評である。
紀伊は、理系大学院出身の変わり種だが、プログラムを組むように淡々と裁判を進め、バグを処理するように有罪判決を宣告する、と言われている。そしてもう一つの噂として、紀伊は「被告人の嘘が見抜ける」というのだ。裁判所という場で、こんな非科学的な噂がどこから生まれてくるのか。

また志波地裁に赴任した由衣は、上司となる阿古部長から一つの課題を出されていた。

「紀伊真言が嘘を見抜けるか見抜け」

赴任したばかりの判事補には仕事がない。それならば紀伊の裁判を傍聴して部長の〝課題〟に答えるしかない。
かくして由衣は紀伊が訴訟指揮をする、窃盗事件の第一回公判に臨む――。

志波市内で連続して起こる特殊詐欺事件、一見して無関係の事実を結び付けて新たな事実をあぶり出す裁判官、新任判事補の成長……裁判所の「中の人」から犯罪はどう見えているのか? 裁判所書記官の経験もある著者だからこそのリアルな読み味が魅力の一冊。

内容説明

志波地裁に赴任した由衣は、上司となる阿古部長から一つの課題を出されていた。「紀伊真言が嘘を見抜けるかを見抜け」紀伊真言は、切れ者と評判だが悪評も高い先輩判事だ。赴任したばかりの判事補には仕事がない。それならば紀伊の裁判を傍聴して部長の“課題”に答えるしかない。かくして由衣は紀伊が訴訟指揮をする、窃盗事件の第一回公判に臨む―。

著者等紹介

五十嵐律人[イガラシリツト]
1990年岩手県生まれ。東北大学法学部卒業。弁護士(ベリーベスト法律事務所、第一東京弁護士会)。『法廷遊戯』で第62回メフィスト賞を受賞し、デビュー。同作は2023年に映画化。同年発表した『魔女の原罪』は「リアルサウンド認定国内ミステリーベスト10」第1位となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

215
五十嵐 律人は、新作中心に読んでいる作家です。旬の事件、新米判事補成長譚、連作短編集でした。嘘を見抜ける裁判官ばかりでしたら、冤罪事件は発生しないんでしょうね。 https://books.bunshun.jp/ud/book/num/97841639188602024/11/05

パトラッシュ

204
題名の「真言」には「まこと」とルビを振ってあるが、仏教用語で仏の秘密の言葉を意味する「しんごん」と読むべき。刑事裁判では検察と被告双方から法廷に提出された書類と証言に基づき、裁判官が量刑を決めるのが原則。しかし犯罪は人間の本性や隠された真実が最も現れるもので、本来は人の言葉で表現できない関係者の思惑や苦悩や秘密があふれている。その名を持つ紀伊真言にとって法廷は教義の異なる宗派が争う法論の場であり、無味乾燥な法律文書に潜む矛盾や錯誤を探り、隠された真実を見抜く役割を担う。つまり紀伊は最高審判官たるブッダか。2024/09/11

いつでも母さん

154
噓を見抜ける能力があったなら・・でこぼこな道を歩んできて今思うことはある。でもね・・おっと、本作は現役弁護士でもある五十嵐律人さんの新作。念願の刑事部へ移動となった判事補・日向由衣が部長から、先輩裁判官・紀伊真言の「噓を見抜けるかを見抜け」と指示され、その裁判を傍聴する連作短編5話。これはシリーズ化を見据えての作品かな(多分)好みの話はラストの『幸か不幸か』だったが、色んな事件があって、その背景も考えちゃうなぁ。本当にそのうちAIが・・(汗)2024/09/10

ちょろこ

128
じわじわとくる一冊。自分にはちょうど良い読みやすさ、わかりやすさで良かった。新人判事補の日向由衣が、悪評高い先輩裁判官、紀伊真言の元で学びを得るリーガルミステリ。紀伊が嘘を見抜くのを見抜けるかを一つの主軸として、特殊詐欺、無戸籍、著作権、不法滞在と実に興味深いテーマと連作短編という構成でじわじわと読み手と法廷との距離を近づけてくれる気がした。秘められた裏事情というミステリとしての読み応えも充分。嘘があって当たり前の法廷で真実を見抜く目。それは人だからこそ持ち得る目。それがじわじわと伝わり心を潤してくれた。2024/11/01

タイ子

123
彼の事を人はキカイと言う。裁判官・紀伊真言からきたのかどうかは定かではないが。紀伊の元に念願叶って赴任してきた3年目の判事補・日向由衣。上司から紀伊が嘘を見抜けるか見抜けとのお達しがあり、彼の裁判の傍聴に余念がない。窃盗事件、特殊詐欺事件における司法取引の矛盾点、生成AIによる著作権侵害など、多岐にわたる裁判の中で印象深いのが詐欺の受け子をやっていた少年審判の戸籍問題。最後に分かる紀伊の想いに人間味を感じる。初めはウザいと思っていた由衣が次第に成長を見せて行く姿が頼もしい。こんなリーガル作品もいいな。2024/11/12

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