出版社内容情報
どうしてなんだろう――
それでも人はつながろうとする。
高梨家の一人娘・真奈が婚約者の渡辺優吾を連れて実家に来た。優吾は快活でさわやか、とても好青年であることは間違いないが、両親の健一と智子とはどこか会話が?み合わない。
真奈は優吾君とうまくやっていけるのか? 両親の胸にきざす一抹の不安。
そして健一と智子もそれぞれ心の中にモヤモヤを抱えている。健一は長年勤めた会社で役職定年が近づき、最近会社での居心地が良くない。週末は介護施設の母を見舞っている。将来の見通しは決して明るくない。
智子は着付け教室の講師をして忙しくしているが、家で不機嫌な健一に辟易している。もっと仲のいい夫婦のはずだったのに……。
娘の婚約をきっかけに一家は荒波に揺さぶられ始める。
父母そして娘。三人それぞれの心の旅路は、ときに隔たり、ときに結びつき……
つむがれていく家族の物語。
内容説明
娘がセレブな婚約者を家に連れてきた!誰も避けては通れない、お金と家族の悲喜こもごも。格差婚、役職定年、夫の不機嫌…問題は次から次へとやってくる。
著者等紹介
伊吹有喜[イブキユキ]
1969年、三重県生まれ。中央大学法学部卒業後、出版社勤務を経て、2008年『風待ちのひと』(応募時のタイトルは「夏の終わりのトラヴィアータ」)でポプラ社小説大賞特別賞を受賞し、デビュー。長篇二作目の『四十九日のレシピ』が累計三十五万部を突破するベストセラーになり、ドラマ化、映画化。14年の『ミッドナイト・バス』は山本周五郎賞と直木賞の候補作、原田泰造主演で映画化された。17年『彼方の友へ』が直木賞候補。20年『雲を紡ぐ』も直木賞候補となり、21年高校生直木賞を受賞。『犬がいた季節』は同年本屋大賞3位を獲得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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starbro
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hirokun