ロスト・イン・ザ・ターフ―Lost In The Turf

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ロスト・イン・ザ・ターフ―Lost In The Turf

  • 馳 星周【著】
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  • サイズ 46判/ページ数 376p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784163917641
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

競馬はロマンだ! 競馬を愛してやまない著者が贈る夢の物語。
亡き兄が遺した競馬バーを営む倉本葵。ある日、大井競馬場で芦毛の9歳の牡馬・ウララペツを見かけるなり一目惚れする。ウララペツは名馬として名高いメジロマックイーンの最後の産駒だった。
だがほどなく、戦績の振るわないウララペツは引退することに。このままでは、ウララペツは食肉にされる……。葵はウララペツを買い取って馬主となり、種牡馬にしようと決意する。ところが次から次へと難題がーー。
葵、メジロマックイーンの血筋を残したいと熱望する常連客やウララペツの元馬主など、馬をこよなく愛する男女が奮闘しつつ、恋のさや当てにも興ずるラブコメディー。

内容説明

亡き兄の遺した競馬バーを営む葵は、ある日、常連客と観戦に行ったパドックで芦毛の牡馬・ウララペツと目が合い、その瞬間、一目惚れする。ウララペツは名馬メジロマックイーンの最後の世代の産駒だった。だが、戦績もぱっとしないウララペツはほどなく引退することに。このままでは、彼は食肉にされる…。葵はウララペツを買い取って種牡馬にしようと決意し、兄の親友の前島やウララペツの元の馬主の穴澤とともに奔走するが…。馬をこよなく愛する男女が奮闘しつつ、恋のさや当てにも興ずるラブコメディ。

著者等紹介

馳星周[ハセセイシュウ]
1965年、北海道生まれ。横浜市立大学卒業。出版社勤務、書評家などを経て、96年『不夜城』で小説家デビュー。同作で吉川英治文学新人賞、日本冒険小説協会大賞を受賞。98年『鎮魂歌 不夜城2』で日本推理作家協会賞、99年『漂流街』で大藪春彦賞、2020年『少年と犬』で直木賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

203
馳 星周は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。色んな要素(種牡馬物語、恋愛、コメディ、振込め詐欺等)を盛り込んだせいで、全てに中途半端な小説になっています。残念! https://books.bunshun.jp/ud/book/num/97841639176412023/11/27

いつでも母さん

166
『競馬はロマンだ!』G1レースを見てるとTVからでもその熱が伝わる。これは引退間近のウララペツと言う競馬馬に惚れたことから始まる愛の物語。メジロマックイーン最後の産駒のこの馬を種牡馬にしようと、競馬バーの店主・葵がその常連客、元の馬主、北海道の馬産地等々を巻き込んだ壮大なスペクタクルだった。競馬馬の血統の事など無知な私だが、競馬馬の生涯に思いを馳せる。恋のさや当ても交じるラブコメでもあるが、競馬界や馬産地を垣間見る面白さだった。競馬に興味のある方なら更に面白く読むのは間違いない。2023/11/13

のぶ

116
競馬愛に溢れた物語だった。主人公は競馬バーを営む倉本葵。ある日、常連客と観戦に行った競馬場のパドックで芦毛の9歳の牡馬・ウララペツを見かけるなり一目惚れする。ウララペツは名馬として名高いメジロマックイーンの最後の産駒だった。ただ成績は鳴かず飛ばずで引退することに。何とか。血統を残したい葵はウララペツを買い取って馬主となり、種牡馬にしようと決意する。競走馬の話と並行して葵の恋愛談が描かれる。中盤以降はそちらが中心となっていた。それなりに面白いが、やはりウララペツの話を重点的に書いて欲しかった。2023/11/05

はにこ

102
以前、黄金旅程を読んでいたので凄く期待していた。しかし思ったより恋愛に重きを置いていたのでちょっとがっかり。序盤はマックイーンの血を残す話だったのて、面白かったのに。他の話になったり、恋愛にいったりテーマがブレていたのが残念。タイトルとかせっかくおがわじゅりがイラスト描いているならもっと馬の話に振って欲しかったなー。2023/11/12

エピファネイア

99
競走馬の父、祖父、曾祖父と辿っていくとすべての競走馬の祖先は3頭の馬に収斂する。その中で絶滅が危惧されている系統がバイアリータークを始祖とするヘロド系。日本ではメジロマックイーン、トウカイテイオーなどがこの系統であるが今や風前の灯火。この系統を残すためメジロマックイーンの最期の仔を種牡馬にしようと奮闘する人たちの物語。フィクションではあるが競馬愛にあふれた人たちと同じ目線で応援している自分がいる。調べてみるとギンザグリングラスというこの小説のモデルかと思われる種牡馬がいたが、去年の末に永眠していた。残念。2024/02/21

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